上海で2025バンド・サミット 新秩序と新技術を議論 video poster
国際ニュース:上海で開かれた2025年バンド・サミット
2025年10月23〜25日にかけて、中国・上海で「2025 Bund Summit(バンド・サミット)」が開催されました。テーマは「Navigating Global Transformation: New Order, New Tech(世界的転換の航路:新秩序と新技術)」で、経済・金融・テクノロジーを軸に、世界の変化と新たなルールづくりが議論されました。
サミットの基本情報と規模
2025年のバンド・サミットは、China Finance 40 Forum(CF40)と清華大学が共催しました。国際ニュースとしても注目される大規模な会合で、世界の金融・政策コミュニティが上海に集まりました。
- 日程:2025年10月23〜25日
- 開催地:上海
- 主催:China Finance 40 Forum(CF40)と清華大学
- テーマ:Navigating Global Transformation: New Order, New Tech
- 形式:21のラウンドテーブル対話と11の非公開会合(クローズド・ミーティング)
- 登壇者:政策決定者、学界のリーダー、先進国と新興市場の金融機関の幹部など120人超
オープンなラウンドテーブルでは幅広い論点が共有され、非公開の会合では率直な意見交換が行われる構成となっていました。
「新秩序」をめぐる議論:分断をどう乗り越えるか
今回のサミットは、中国がグローバル・ガバナンス(国際的なルールづくり)において、建設的な役割をさらに強めることを目指す場と位置づけられました。国際社会が抱える対立や認識のギャップをどう埋め、信頼を高め、合意形成につなげるかが大きなテーマです。
- 立場や制度の違いから生じる「溝」をどう埋めるか
- 経済・金融・技術をめぐる相互の信頼をどう高めるか
- 多様な利害を踏まえつつ、どこまで共通のルールや原則を共有できるか
先進国と新興市場の双方から登壇者が集まったことで、成長段階や利害の違いを映し出す多様な視点が示されました。こうした対話を通じて、分断を前提とするのではなく、「違いがあるからこそどこで折り合えるか」を探るプロセスが重視されています。
「新技術」を一巡する「技術―応用―影響―ガバナンス」という視点
2025年のサミットのもう一つの特徴は、テクノロジーに強い焦点を当てている点です。議論は「技術―応用―影響―ガバナンス」という、ひとつのサイクルを意識して構成されました。
- 技術(Technology):どのような新しい仕組みやサービスが登場しているのか
- 応用(Application):それが金融や産業の現場でどのように使われているのか
- 影響(Impact):経済成長、雇用、市場構造、格差などにどのような影響が出得るのか
- ガバナンス(Governance):リスクを抑えつつイノベーションを促すには、どのようなルールや監督が必要か
この流れは、AI(人工知能)やデジタル金融など多くの新技術を考えるうえで共通する視点です。技術そのものだけでなく、「どこで使われ」「誰に影響が及び」「どう管理するのか」までを一体として議論することで、テクノロジーと社会の付き合い方を立体的に描こうとする狙いがあります。
多様な視点が交わる場としての意味
サミットには、政策決定者、学界のリーダー、金融機関の幹部など120人を超える登壇者が参加しました。先進国と新興市場それぞれの立場から、経済や金融システム、技術の受け止め方が持ち寄られたことがポイントです。
異なる発展段階・利害関係を背景にした議論は、ときに対立点を浮かび上がらせますが、そのプロセス自体が国際的な合意形成の出発点ともいえます。今回のバンド・サミットは、そうした「違いのある声」を同じテーブルに載せる場として機能しました。
- 世界の「新秩序」や国際ルールづくりの方向性を知るヒントになる
- 金融とテクノロジーがどのように結びついていくのかを考える材料になる
- 先進国と新興市場のあいだで信頼と協調がどう模索されているかを理解する手がかりになる
日本の読者にとっての問いかけ
上海で開かれた2025年バンド・サミットは、激しく変化する世界のなかで、新たな秩序と技術の付き合い方を模索するひとつの試みでした。そこで交わされた議論は、日本に住む私たちとも無関係ではありません。
国際金融やテクノロジーのルールづくりは、企業活動だけでなく、日常的に使うデジタルサービスや働き方にも影響し得ます。読者のみなさんにとっても、「どのようなルールや価値観のもとでテクノロジーを使っていくべきか」という問いを、自分の生活や仕事に引き寄せて考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








