中国の消費市場が高度化 14次五カ年計画で6.78兆ドルの小売とEV拡大
中国の14次五カ年計画期間中、消費が経済成長の主役となりつつあります。2024年には小売売上高が6.78兆ドルに達し、消費がGDPの約6割を占めるなど、中国の消費市場は国際ニュースとしても無視できない存在になっています。
14次五カ年計画と消費の高度化
中国の14次五カ年計画は、経済構造の転換と質の高い成長を目指す中期的な取り組みです。その中心にあるのが、内需、とりわけ消費の役割を高めるという方向性です。
- 2024年の小売売上高は6.78兆ドルと新たな水準に到達
- 消費が国内総生産の約60パーセントを押し上げる成長エンジンに
- 新エネルギー車が市場の主役に近づきつつある
- モノよりサービスにお金を使う人が増加
- 全国的に、よりグリーンで力強く、ダイナミックな市場が形成されつつある
こうした流れは、中国国内だけでなく、アジアや世界の経済にも影響を与えるテーマとして注目されています。
6.78兆ドルの市場が示すもの
2024年の小売売上高が6.78兆ドルという規模に達したことは、中国の内需の厚みを象徴しています。輸出だけでなく、国内の消費市場そのものが成長の原動力になっていることを意味します。
規模の拡大は、単に買い物の量が増えたというよりも、購買の中身が変わっていることとセットで理解することが重要です。
GDPの約6割を支える消費
消費が国内総生産の約60パーセントを押し上げているという数字は、中国経済が投資や輸出中心のモデルから、より生活者に近い消費主導のモデルへとシフトしていることを示しています。
家計の支出が経済全体を動かす割合が高まるほど、人々の意識やニーズの変化がマクロ経済に直結しやすくなります。都市部だけでなく地方の暮らしの変化も、今後の中国経済を読み解く鍵になりそうです。
モノからサービスへ 広がる消費の選択肢
現在の中国の消費市場では、モノの購入だけでなく、サービスへの支出が増えています。所得水準が上がると、人々は何を持つかよりも、どのような体験や時間を得るかに関心を移していきます。
サービス消費の具体例として、次のような分野が注目されています。
- レジャーや旅行などの体験型サービス
- 教育やスキルアップ、オンライン講座などへの投資
- ヘルスケアやフィットネス関連サービス
- 動画配信やゲームなどのデジタルコンテンツ
サービスへの支出が増えるほど、企業側にはきめ細かいサービス設計や、長期的な顧客との関係づくりが求められます。これは中国国内の企業だけでなく、周辺国やグローバル企業にとっても共通の課題です。
新エネルギー車が当たり前の選択肢に
中国の消費アップグレードを象徴する存在の一つが、新エネルギー車です。電気自動車などの新エネルギー車が市場で支配的な存在になりつつあり、街中の風景やライフスタイルを大きく変えています。
新エネルギー車が支持を集める背景には、次のような要因があります。
- 環境負荷の少ない移動手段を選びたいという意識の高まり
- 充電設備など生活インフラの整備が進み、使い勝手が向上していること
- ソフトウエアやコネクテッド機能など、デジタル面での高い付加価値
移動手段としての車から、デジタルサービスのプラットフォームとしての車へという考え方の変化が、若い世代を中心に広がっていると見ることができます。
グリーンでダイナミックな市場へ
新エネルギー車の普及やサービス消費の拡大は、よりグリーンで、強く、ダイナミックな市場が全国的に形を取りつつあることを物語っています。
環境配慮型の商品やサービスが選ばれやすくなることで、企業にとっても環境と成長をどう両立させるかが重要なテーマになります。中国の消費市場は、その実験の場にもなっています。
日本と世界へのインパクト
中国の消費市場の変化は、日本を含む各国の企業や投資家にとっても無視できません。特に次のような分野で、連携や競争の余地が広がりそうです。
- 新エネルギー車や電池、充電インフラなどの関連技術
- 観光やエンターテインメント、教育などのサービスビジネス
- 越境電子商取引を通じたブランド発信や共同開発
巨大な市場としての中国を見るだけでなく、生活者のニーズが急速に変化している場として捉える視点が、日本のビジネスや政策にも求められていると言えるでしょう。
2025年から先を見通すために
2024年までのデータは、中国の消費が量だけでなく質の面でも大きくアップグレードしていることを示しています。2025年現在、この流れがどこまで定着し、どのように進化していくのかに注目が集まっています。
中国の消費市場の動きを追うことは、国際ニュースを理解するだけでなく、自分自身のキャリアやビジネス戦略を考えるうえでもヒントになります。日々変化する中国の生活者の姿を、日本からどう読み解いていくかが問われています。
Reference(s):
cgtn.com








