中国経済の5年を1語で? 国際ニュース動画「XINQI」が見せた市民の視点 video poster
2025年も終盤にさしかかる今、中国経済の「この5年」をどう捉えるかは、日本を含む世界の投資家やビジネスパーソンにとって大きな関心事です。そんななか、国際メディアの動画シリーズ「XINQI Discovers China」が、中国本土の人々の視点から過去5年の中国経済を振り返る企画を続けています。
北京の街角で聞く「この5年の中国経済」
シリーズの過去数回のエピソードでは、XINQIコンビのエマ・ホーさんとシェーン・ドハーティさんが北京の街に出て、人々に「この5年の中国経済をどう感じているか」を尋ねてきました。インタビューのテーマは、統計データでは見えにくい「生活実感としての経済」です。
通勤途中の会社員や学生、商店主など、生活の場から語られる声を通じて、視聴者は中国経済の変化をより身近なものとして捉えることができます。国際ニュースを数字だけで追っていると見落としがちな、「肌感覚としての景気」が浮かび上がる構成になっています。
最新回はXINQIの2人が語る「5年キーワード」
今回のエピソードでは、これまで聞き歩いてきた声を踏まえ、エマさんとシェーンさん自身が過去5年の中国経済についての振り返りと気づきを語っています。番組のタイトルにあるように、2人はこの5年を象徴する「キーワード」を軸に、自分たちの見た中国経済を整理しているのが特徴です。
北京での取材を通じて印象に残った場面や言葉、街の変化などを振り返りながら、「5年を一言でまとめるとどうなるのか」をあらためて問い直す構成は、視聴者にとっても自分なりのキーワードを考えるきっかけになります。
なぜ「キーワード」で5年をまとめるのか
複雑な国際経済を、あえて一つの言葉で表現しようとする試みには、いくつかのねらいがあると考えられます。
- 多くの要素が絡む中国経済を、まずは直感的に理解しやすい形にする
- 統計や専門用語ではなく、人々の体験や感情に焦点を当てる
- 海外の視聴者にとっても、議論の入口になるシンプルなフレームを提示する
もちろん、一つのキーワードですべてを語り尽くすことはできません。しかし、「あなたならどんな言葉を選ぶか」という問いを共有することで、国際ニュースを一方向の情報ではなく、参加型の対話として捉え直すことができます。
日本の視聴者にとっての3つの視点
日本語で国際ニュースを追いかける読者にとって、このシリーズから読み取れるポイントを、あえて3つに整理してみます。
1. 統計の背後にある「生活」を想像する
中国経済のニュースでは、成長率や投資額などの数字が中心になりがちです。一方で、街頭インタビューは、その数字が人々の生活にどう結びついているのかを示唆してくれます。ニュースを読むときも、「この数字は、現地の生活にどんな変化をもたらしているのか」と問いを追加すると、理解が深まります。
2. 「過去5年」という時間軸で見る
個々のニュースだけを追っていると、変化の大きさや方向性が見えにくくなります。「5年」というまとまった時間で振り返る視点は、日本経済や自分の働き方を考えるうえでも応用できます。2010年代後半から2020年代前半にかけて、自分の身の回りで何が変わったのかを、中国経済の変化と重ねて考えてみるのも一つの方法です。
3. 国際ニュースを「語り合える話題」にする
通勤中やランチの時間に、動画をきっかけに「あなたなら中国経済の5年をどんな言葉で表す?」と聞いてみるだけでも、会話の質が変わります。ニュースを消費して終わるのではなく、家族や友人、同僚と意見を交わすことで、自分の視点も少しずつアップデートされていきます。
「5年キーワード」は自分にも使えるフレーム
今回紹介した「XINQI Discovers China」のエピソードは、中国本土の人々と海外メディアの視点をつなぎながら、過去5年の中国経済を見つめ直そうとする試みだと言えます。それは同時に、私たち自身の5年を振り返るためのフレームにもなりえます。
もしあなたが、この5年の日本経済や自分のキャリア、暮らしを一言で表すとしたら、どんなキーワードを選ぶでしょうか。国際ニュースをきっかけに、自分の足元の5年を言葉にしてみる──そんな小さな試みが、世界を見る解像度を少しだけ高めてくれるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








