中国の鉄道利用が過去最高更新 2025年1〜9月の旅客数6%増
中国の鉄道旅客数が2025年1〜9月に過去最高を更新しました。延べ35億4000万人を運び、前年同期比6%増となった今回の動きは、中国経済や人の移動の勢いを映す指標として注目されています。
過去最高の35億人超 鉄道利用が6%増
中国の鉄道運営当局によると、2025年1〜9月の鉄道旅客数は延べ35億4000万人(3.54ビリオン・トリップ)となり、同じ期間として過去最高を記録しました。前年同期からの増加率は6%で、鉄道が依然として主要な移動手段であることが示されています。
鉄道輸送は安全で安定しており、全体として秩序立って運行されたとされています。大量輸送を支えるインフラが、引き続き高い稼働率で機能していることになります。
- 旅客数:延べ35億4000万人
- 前年比:+6%
- 期間:2025年1〜9月(第1〜第3四半期)
新線と駅の活用で輸送力を底上げ
今回の旅客増の背景には、新しい鉄道路線や駅の開業を積極的に活用し、輸送能力を引き上げたことがあります。鉄道運営側は、需要に応じてダイヤ(運行計画)を柔軟に調整し、列車本数を増やしました。
今年1〜9月に運行された旅客列車は、1日平均で1万1087本。これは前年に比べて7.1%多く、増加した需要に対応するための供給拡大が数字に表れています。
越境鉄道も好調 香港・ラオスとの結びつき強まる
国内移動だけでなく、国境をまたぐ鉄道利用も伸びています。広州・深圳・香港を結ぶ高速鉄道である広深港高速鉄道は、2025年1〜9月に2331万件の越境旅客を運びました。
また、中国ラオス鉄道を利用した越境旅客は19万7000人に上り、地域内の人の往来や観光、ビジネスの動きを支えています。こうした越境鉄道は、人とモノの流れを滑らかにし、貿易やビジネスの活動を後押しする存在です。
なぜ重要か:インフラと人流が映す経済の体温
鉄道は、一度に大量の人を運ぶことができるため、その利用動向は経済活動や社会の動きを映す「体温計」のような役割を持ちます。今回の数字からは、国内外の移動需要が高い水準にあることがうかがえます。
日本を含むアジアの読者にとっても、広域的な鉄道ネットワークや越境交通の整備は、観光だけでなく、ビジネスや物流の競争力を左右するテーマになりつつあります。中国の鉄道利用の伸びは、インフラ投資と人の移動の関係を考えるうえで、一つの参考事例と言えそうです。
今後、2025年通年の数字がまとまれば、年末や大型連休の移動状況も含めて、より詳しいトレンドが見えてきます。鉄道という足元のインフラを通じて、地域経済のダイナミズムをどう読み解くかが、これからの議論のポイントになりそうです。
Reference(s):
China's railway passenger trips up 6 percent in first three quarters
cgtn.com








