中国GDP、2025年1〜9月期5.2%増 設備・ハイテク製造業が成長を牽引
2025年1〜9月期、中国の国内総生産(GDP)が前年同期比5.2%増となり、設備製造業やハイテク製造業がその成長を支えていることが、中国国家統計局の最新データで明らかになりました。
2025年1〜9月期のGDP、5.2%増の意味
中国国家統計局(NBS)が8日(月)に発表した統計によると、2025年の第1〜第3四半期(1〜9月)のGDPは前年同期比5.2%増でした。世界経済の不透明感が指摘されるなかで、5%台の伸びを維持していることになります。
第3四半期は4.8%増、成長ペースをどう見るか
一方、第3四半期のGDP成長率は前年同期比4.8%増でした。1〜9月期全体の5.2%をやや下回っており、年後半にかけて成長ペースがいくぶん落ち着きつつある様子もうかがえます。それでもプラス成長を確保している点は、足元の中国経済の底堅さを示していると言えます。
工業生産は6.2%増、製造業が牽引役に
同じく2025年1〜9月期の工業生産(工業部門の生産活動を示す指標)は、前年同期比6.2%増でした。これは全体のGDP成長率5.2%を上回る伸びであり、中国経済において製造業が引き続き重要な牽引役となっていることを示しています。
設備・ハイテク製造業が際立つ伸び
内訳を見ると、設備製造業の付加価値は前年同期比9.7%増、高度な技術を要するハイテク製造業は9.6%増と、いずれも高い伸びとなりました。
付加価値とは、生産額から原材料費などを差し引いた価値を示す指標で、産業の実力を測るうえでよく使われます。この値が設備製造業やハイテク製造業で大きく伸びていることは、中国経済の成長エンジンが、より付加価値の高い分野にシフトしつつあることをうかがわせます。
数字から読み取れる3つのポイント
今回の統計からは、次のようなポイントが見えてきます。
- 1〜9月期のGDP成長率は5.2%と、安定したプラス成長を維持している
- 第3四半期の成長率は4.8%で、通期平均をやや下回るものの、全体としては堅調な推移
- 工業生産は6.2%増とGDPを上回り、とくに設備製造業(9.7%増)とハイテク製造業(9.6%増)が全体の成長を押し上げている
日本や世界経済への含意
中国は世界第2の経済規模を持つ国であり、その成長動向はアジアや世界のサプライチェーン、エネルギー需要、消費動向などに影響を与えます。設備・ハイテク製造業の成長が続けば、部品や生産設備、素材などを供給する周辺産業にも需要が広がる可能性があります。
日本にとっても、中国の設備投資やハイテク分野の拡大は、自動車部品、精密機器、工作機械などの輸出や企業の現地展開にとって重要な要素となり得ます。一方で、技術競争の激化や産業構造の変化にどう対応していくかという視点も欠かせません。
これからの注目点
2025年も残りわずかとなるなか、今回の1〜9月期のデータは、中国経済が製造業、とくに設備・ハイテク分野を軸に一定の成長を続けていることを示しました。今後は、通年のGDP成長率がどの水準で着地するのか、また設備製造業やハイテク製造業の高い伸びがどこまで続くのかが注目されます。
国際ニュースとして中国経済をフォローするうえでは、単に成長率の数字だけでなく、どの分野が成長を支えているのか、構造の変化を追っていくことが、これからの議論や投資判断を考えるうえで重要になりそうです。
Reference(s):
China's GDP expands 5.2% in first three quarters, sustains resilience
cgtn.com








