中国とエアバスが航空協力を拡大 王文涛商務部長がCEOと北京で会談
中国の王文涛商務部長が欧州航空大手エアバスのギヨーム・フォーリCEOと北京で会談し、天津ではA320旅客機の新たな最終組立ラインが稼働を開始しました。この国際ニュースは、中国市場の拡大とサプライチェーン協力の行方を読み解くうえで重要な動きです。
北京で中国商務部長とエアバスCEOが会談
中国商務部が水曜日に公表した声明によりますと、王文涛商務部長は火曜日、北京でエアバスのギヨーム・フォーリCEOと会談しました。
王部長は会談で、中国の市場は近年も安定して拡大を続け、現在は世界第2位の消費市場であり、第2位の輸入市場になっていると説明しました。
さらに、中国が「中国式現代化」と呼ばれる発展路線を一段と推し進め、「新質生産力」とされるイノベーション重視の生産力を育成していくことで、エアバスを含む海外企業に対し、今後も大きなビジネス機会を提供していく考えを示しました。
天津でA320最終組立ラインを開所 アジアで2カ所目
エアバスは水曜日、北部の天津市で最新のA320ファミリー機の最終組立ラインを正式に稼働させました。この種の組立ラインとしては、中国およびアジア全体で2カ所目となります。
王部長は、この新しい最終組立ラインの立ち上げを機に、中国とエアバスの協力をさらに深め、高品質な航空機製品とサービスがより多く提供されることに期待を示しました。
エアバス側「中国経済と民間航空の成長に自信」
フォーリCEOは、中国経済全体と中国の民間航空分野の成長に対して強い自信を表明しました。
そのうえで、エアバスとして中国市場での存在感を一層高めるとともに、中国とフランス、中国と欧州連合(EU)の経済・貿易協力に貢献していく意向を示しました。
保護主義の広がりとサプライチェーン安定
王部長は、現在の国際経済・通商秩序が、一方的な措置や保護主義の台頭によって試練にさらされていると指摘しました。
そのうえで、中国側としては、海外企業との対話の場となっている円卓会議の仕組みを引き続き活用し、中国で事業を展開するエアバスの懸念や課題に積極的に対応していくと表明しました。
また、エアバスと協力し、グローバルな産業チェーンおよびサプライチェーンの安定を守っていきたいとの考えを示しています。
今回の会談が示す3つのポイント
今回の中国とエアバスの動きから、次のようなポイントが読み取れます。
- 中国市場の重要性の再確認:世界第2位の消費・輸入市場として、中国は依然として海外企業にとって魅力的な市場であることが改めて示されました。
- 製造とサプライチェーンの現地化:天津でのA320最終組立ラインの拡充は、航空機分野における生産拠点の多極化と、サプライチェーン分散の動きとも重なります。
- 中欧関係への波及:エアバスが中国市場での事業拡大とあわせて、中国・フランス、中国・EU間の経済協力への貢献を掲げたことで、企業レベルの連携が地域間の関係にも影響を与える可能性があります。
保護主義の動きが続くなかで、今回の会談と天津での新ライン稼働は、「どのようにして開かれた貿易と安定したサプライチェーンを維持するのか」という問いに対する一つの答えを示しているともいえます。
Reference(s):
cgtn.com







