北京で専門家が議論 民営企業の質の高い発展を支える金融イノベーション
北京で今週開かれた「2025 Financial Street Forum」の一環として、民営企業の質の高い発展をテーマにした金融ラウンドテーブルが開催されました。金融イノベーションを通じて、どう民営企業を支え、実体経済につなげていくのかが議論されました。
北京で開かれた専門家ラウンドテーブル
今回の円卓会議には、政府関係者、企業の代表、研究機関の専門家などが参加し、「金融イノベーションが民営部門の質の高い発展をどう後押しできるか」が話し合われました。会議は北京で開かれ、「2025 Financial Street Forum」の公式プログラムの一部として位置づけられました。
参加者たちは、民営企業への金融支援を強化し、市場主体へのサービスを改善しつつ、金融と実体経済のかかわりをより密接にする必要性を強調しました。
キーワードは「ペイシェント・キャピタル」
議論の中心となったのが「ペイシェント・キャピタル」という考え方です。これは短期的な利益ではなく、中長期的な成長や技術革新を重視して企業を支える資金を指します。
参加者は、成長に時間がかかる技術開発やビジネスモデルの変革を支えるには、忍耐強く企業と伴走する資本が欠かせないと指摘しました。特に民営企業にとって、長期目線の支援は、研究開発やデジタル化への投資を進めるうえで重要だとされています。
政府・市場・企業の「三つの役割」
円卓会議では、ペイシェント・キャピタルを広げるために、政府・市場・企業がそれぞれどのような役割を果たすべきかも整理されました。
- 政府は、予見可能で透明性の高い法治環境を整備すること
- 市場は、金融機関や投資家の専門性を生かし、適切なリスク評価にもとづいて資金を供給すること
- 企業は、技術基盤を強化し、事業の持続可能性を高める努力を続けること
これらを組み合わせることで、資金がより生産性の高い分野に向かい、民営企業の質の高い発展につながるとの見方が示されました。
技術・金融・産業の好循環づくりへ
参加者たちは、技術、金融、産業の三つを結びつける循環をつくることが、高品質な成長モデルを支えるカギだと強調しました。技術革新が新たなビジネスを生み、その成長を金融が支え、成果が産業全体に広がることで、再び新たな技術投資につながるというイメージです。
この循環がうまく回れば、民営企業は景気変動に左右されにくい競争力を蓄え、雇用や所得にも安定的な効果をもたらすと期待されています。
日本の読者にとっての意味
日本でも、スタートアップ支援や脱炭素に向けた投資など、長期目線の資本をどう育てるかが共通の課題となっています。北京の議論は、民間活力を高めながら実体経済の安定をめざすという点で、日本の政策議論にも通じるテーマです。
民営企業の質の高い発展を支える金融イノベーションやペイシェント・キャピタルという視点は、今後のアジア経済を読み解くうえで、押さえておきたいキーワードになりそうです。
Reference(s):
Experts discuss financial innovation for 'high-quality development'
cgtn.com








