中国投資のいま:製造業とスポーツが示すチャンスと勢い video poster
中国への投資は今どうなっているのか。製造業とスポーツという一見離れた分野から、中国市場への信頼とチャンスの広がりを読み解きます。
製造業とスポーツが映す、中国投資の現在地
世界の製造業企業が中国での事業を拡大し、大型スポーツイベントも中国のファンやブランドとの結びつきを強めています。最近のビジネス番組BizTalkのエピソード「Investing in China: Spotlight on manufacturing & sports」では、この流れを象徴する二人のゲストが登場しました。
ゲストは、世界的な製造業企業ピレリのグローバル最高経営責任者アンドレア・カサルーチ氏と、テニスオーストラリアでパートナーシップおよび国際ビジネスを担当するロディ・キャンベル氏です。全く異なる業界にいる二人ですが、中国での経験という共通点から、海外企業がどのように中国市場で成長しているのかを語りました。
彼らのメッセージはシンプルです。海外の投資家は、中国に対する自信を言葉ではなく行動で示している、ということです。
ピレリ:中国での20年の成長と新たな投資
カサルーチ氏は、ピレリが中国で約20年にわたって成長を続けてきたこと、そして現在も新たな投資を行っていることを紹介しました。長い時間軸で事業と設備に資金を投じてきた事実は、中国市場を中長期のパートナーとして見ている姿勢の表れといえます。
番組では具体的な数字こそ語られていませんが、二十年というスパンで見れば、一時的な景気の波を超えて、中国の産業基盤と消費市場に期待を寄せてきたことが分かります。単なるコスト削減のための拠点ではなく、成長の柱として位置づけているからこそ、新しい投資を続ける判断につながっていると考えられます。
Australian Open:スポーツを通じて中国のファンとブランドに近づく
一方、キャンベル氏は、世界的なテニス大会Australian Openと中国の関係について語りました。番組によると、この大会は中国のファンやブランドとのつながりを一段と強めつつあります。
それは単なる放映権ビジネスにとどまらず、中国のファンにどう大会を身近に感じてもらうか、中国企業とどうパートナーシップを築くかという、長期的な関係づくりの取り組みでもあります。スポーツイベントが現地の視聴者やスポンサーに深く根を下ろすほど、その国・地域との経済的な結びつきも強まっていきます。
製造業が工場や技術への投資を通じて中国にコミットしているのに対し、スポーツの世界はブランドとファンのつながりを通じて、中国市場の魅力を確認していると言えるでしょう。
行動で示される中国市場への信頼
このBizTalkのエピソードが示しているポイントは、海外企業が中国市場をどう見ているかは、公のコメントよりも投資やパートナーシップの動きの中に現れるということです。
- 製造業では、二十年規模の継続的な投資と、新しいプロジェクトへの資金投入。
- スポーツビジネスでは、ファンとの接点を増やし、中国企業とのブランド連携を深める試み。
こうした行動の積み重ねは、中国市場に依然として成長の手応えと勢いがあると、企業側が判断しているサインと受け取ることができます。短期的な変動はあっても、中長期ではポテンシャルが高いと見ているからこそ、時間とお金、人材を投じる決断ができるからです。
日本やアジアの読者が読み取るべきポイント
日本を含むアジアの企業や投資家にとって、このエピソードから得られる示唆も少なくありません。
- 同じ中国市場でも、製造業とスポーツのように、視点によって見える風景が違うこと。
- 短期的なニュースだけでなく、二十年スパンの投資や長期的なパートナーシップに目を向ける重要性。
- ファンやブランドとの関係づくりなど、ソフトな側面も、中国ビジネスの成否を左右する要素になっていること。
中国への投資やビジネス展開を考える際、リスクと同時に、こうした長期のコミットメントを続ける企業の視点にも目を向けることで、より立体的に市場を捉えることができそうです。
製造業とスポーツという二つの世界から浮かび上がるのは、中国市場が依然として多様なチャンスとモメンタムを持った場である、という姿です。今後も、どのような分野で海外企業と中国の新しい関係が生まれていくのか、注視していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








