中国本土とASEAN結ぶ新物流回廊 柳州発の鉄道・海運一体列車が始動 video poster
中国本土とASEANを結ぶ新たな物流回廊として、柳州と欽州を経由しマレーシアへ向かう鉄道・海運一貫輸送の第1便が出発し、定期運行がスタートしました。
中国本土とASEANを結ぶ新物流回廊が始動
中国南部・広西チワン族自治区で、国際物流の新たな動きが始まっています。中国本土とASEAN諸国の間で貨物をシームレスに運ぶ新しい物流回廊が開通し、その一環となる列車が運行を開始しました。
この新ルートは、新西部陸海回廊と呼ばれるネットワークの一部で、内陸都市と港湾を鉄道と海運で結ぶことで、輸送時間の短縮とコストの抑制をねらうものです。
第1便は柳州発の自動車部品56コンテナ
8日月曜日の朝、広西チワン族自治区柳州市の柳州鉄道港から、第1便となる柳州〜欽州〜ASEAN向けの鉄道・海運一貫列車が出発しました。貨物は自動車部品で、標準コンテナ56個分が積み込まれています。
- 出発地:柳州市・柳州鉄道港
- 経由地:広西チワン族自治区の欽州港
- 輸送形態:柳州から欽州までは鉄道、その後は船舶で海上輸送
- 最終仕向地:マレーシア
列車は柳州鉄道港を出発した後、欽州港に到着すると船に積み替えられ、マレーシアへと向かいます。鉄道と海運を組み合わせた一貫輸送により、内陸から東南アジアまでを一つのルートで結ぶことが可能になります。
定期運行でASEAN向け輸送が本格化
今回の第1便は、新西部陸海回廊を走る柳州発の鉄道・海運一貫列車としては初の試みであり、その運行開始はASEAN諸国向けの定期的な輸送サービスのスタートを意味します。
これにより、
- 内陸部からASEANへの輸送ルートの選択肢が増える
- 自動車産業をはじめとする製造業の輸出基盤が強化される
- 中国本土とASEANの経済的な結びつきが一段と深まる
といった効果が期待されます。特に、自動車部品などサプライチェーンが複雑な産業にとっては、安定した輸送ルートの確保は大きな意味を持ちます。
柳州鉄道港が北部湾港の内陸港に
今回の運行開始にあわせて、柳州鉄道港は北部湾港の内陸港システムに正式に組み込まれました。これにより、柳州は港湾と同様の通関や物流機能を持つ拠点として位置づけられ、新西部陸海回廊における役割が高まります。
北部湾港の内陸港ネットワークに柳州が加わることで、同回廊を走る鉄道・海運一貫列車の運行可能エリアが広がり、沿線地域の企業にとっても輸出入の利便性向上が期待されます。
日本の企業と読者にとっての意味
日本企業にとって、中国本土とASEANを結ぶ物流インフラの整備は、調達や生産、販売の戦略を見直すうえで見逃せない動きです。とくに、自動車や電機など、部品調達と組み立て拠点がアジア各地に分散している産業にとって、新たな物流回廊はリスク分散とコスト最適化の手段となり得ます。
一方で、こうした地域間の結びつきが強まることは、アジア全体の経済圏が一体化していく流れの一例とも言えます。国際ニュースとして動向を追うだけでなく、自分の仕事や生活とどうつながるのかを考えてみるきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








