中国が米国向け輸入の24%追加関税停止を1年延長 10%は維持
中国は、米国からの輸入品に課してきた24%の追加関税の適用停止を、10%の追加関税を維持したまま、さらに1年間継続すると発表しました。関税の動きは企業のコストや世界の貿易環境に直結するため、この中国・米国経済・貿易ニュースは、日本の読者にとっても押さえておきたいトピックです。
何が発表されたのか
中国国務院の関税税則委員会が水曜日に公表した発表によると、中国は米国からの輸入品に対する24%の追加関税の賦課を、今後1年間引き続き停止することを決めました。一方で、同じ輸入品に対する10%の追加関税はそのまま維持されます。
発表によれば、この関税の調整は2025年11月10日午後1時1分から適用されており、その時点から向こう1年間継続されます。
狙い:中国・米国経済・貿易協議の成果を実行
関税税則委員会は、今回の措置は、中国と米国の経済・貿易協議で得られた成果とコンセンサスを実行に移すことを目的としていると説明しています。
つまり、両国が協議の場で確認した方針を、関税という具体的な形で反映させる一歩と位置づけられています。企業や市場に対しては、対話と協調のプロセスが続いているというシグナルにもなります。
追加関税とは何か
今回話題になっている追加関税とは、既存の関税率に上乗せして課される税金のことです。例えば、24%の追加関税が停止されるということは、もともと上乗せされていた負担の一部が取り除かれることを意味します。一方で10%の追加関税が維持されるため、負担が完全にゼロになるわけではありません。
企業と市場への影響
24%の追加関税の停止が1年間延長されることで、対象となる中国と米国の企業は、その分だけコストが抑えられます。価格設定の自由度が増し、中長期の取引計画も立てやすくなります。
一方で、10%の追加関税は引き続き残るため、中国・米国間の貿易が完全に従来の水準に戻ったわけではありません。企業にとっては、一定の負担を抱えつつも、状況がやや落ち着いた段階に入ったと見ることができます。
日本を含む第三国の企業や投資家にとっても、この動きは無視できません。大国間の関税水準が変われば、サプライチェーンの構成や調達先の選択、価格競争力に影響が及ぶ可能性があるからです。
これからの注目ポイント
今回の中国の決定から、私たちが今後の国際ニュースを見るうえで意識しておきたいポイントを整理すると、次のようになります。
- 関税を一気に撤廃するのではなく、24%部分のみを停止し、10%を維持する「段階的な調整」であること
- 措置の期間を1年と区切ることで、中国と米国の経済・貿易協議の進展に応じて、今後も関税政策が見直される余地が残されていること
- 関税の動きが、企業のコストだけでなく、両国の政治的な関係や世界の貿易ルールの方向性にもつながっていること
関税の数字だけを見ると難しく感じられますが、「どのくらい負担が増えるのか、あるいは減るのか」という視点でニュースを読むと、自分の仕事や暮らしとのつながりが見えやすくなります。中国と米国の経済・貿易協議は今後も続くとみられ、今回の24%追加関税の停止延長と10%の維持が、次の一手につながるかどうかが注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








