太陽光パネル製造が急拡大 メキシコが北米クリーンエネルギーハブに video poster
メキシコで太陽光パネルの製造と輸出が急速に伸びています。北米のクリーンエネルギーハブを目指すこの動きは、世界の太陽光サプライチェーンに新たな変化をもたらしつつあります。
メキシコで太陽光パネル生産が急増
メキシコは現在、太陽光パネルの製造と輸出が大きく伸びています。背景には、地域全体で高まる再生可能エネルギーへの需要と、中国企業との新たな合弁事業の広がりがあります。
メキシコシティから伝えられたCGTNのAlasdair Baverstock記者の報道によると、生産者たちは、自国が世界の太陽光発電サプライチェーンの中で存在感を増していると語っています。
中国企業との合弁がもたらすもの
今回の太陽光パネル製造の急拡大を支えている要素のひとつが、中国企業との合弁事業です。合弁とは、現地企業と海外企業が共同で資本を出し合い、事業を運営する形態を指します。
中国企業は、太陽光パネルの大量生産やコスト削減、技術面で世界的な経験を持っています。こうした企業とメキシコの生産拠点が組み合わさることで、次のような効果が期待されます。
- 最新の製造技術やノウハウの導入
- 大規模生産によるコスト競争力の向上
- 北米市場に近い立地を生かした物流面の優位性
北米のクリーンエネルギーハブへ
報道によれば、メキシコは自らを「北米の新興クリーンエネルギーハブ」として位置づけようとしています。つまり、北米地域で必要とされる太陽光パネルや関連部材を供給する中核拠点になろうとしているということです。
太陽光パネルの需要は、電力の脱炭素化やエネルギー安全保障への関心の高まりとともに増え続けています。需要地に近いメキシコでの生産が増えることで、輸送コストの削減や納期の短縮が見込まれ、北米の再生可能エネルギー導入を後押しする可能性があります。
世界の太陽光サプライチェーンで高まる存在感
メキシコの生産者たちは、自国が世界の太陽光サプライチェーンでグローバルな関連性を高めているとみています。これは、部品の調達から組み立て、輸出までの流れの中で、メキシコが欠かせない拠点になりつつあるという意味です。
サプライチェーンが特定の地域に偏りすぎると、災害や地政学リスクによって供給が滞るおそれがあります。メキシコのように新たな生産拠点が台頭することは、世界全体のエネルギー転換を安定的に進めるうえでも重要だといえます。
日本の読者にとっての意味
メキシコの太陽光パネル製造の急増は、日本を含む世界のエネルギー議論とも無関係ではありません。国際ニュースとして、次のような点が注目されます。
- 再生可能エネルギー産業の競争軸が、技術だけでなく立地やサプライチェーン全体の設計に広がっていること
- 中国企業と各国の協力が、クリーンエネルギーの普及を加速させる可能性があること
- 北米市場の変化が、世界の貿易構造や投資の流れにも影響を与えうること
2025年の今、太陽光発電をめぐる国際ニュースは、気候変動対策だけでなく、産業戦略や地域秩序の変化を読み解くヒントにもなっています。メキシコ発の動きが今後どこまで広がるのか、引き続き注目したいところです。
Reference(s):
cgtn.com







