メキシコのコーヒー農家が警鐘 気候変動が収穫と価格を直撃 video poster
メキシコのコーヒー農家が鳴らす気候変動のサイレン
2025年現在、メキシコの主要なコーヒー産地が、気候変動の影響に直面しています。現地のコーヒー農家は、雨の降り方の乱れや気温上昇で収穫が打撃を受け、世界のコーヒー価格にも影響が出ていると警鐘を鳴らしています。中国の国際メディアCGTNのリポートでも、その厳しい現状が伝えられました。
雨が読めない 不安定な気候が収穫を直撃
メキシコのコーヒー心臓部とも言われる産地では、これまで比較的予測しやすかった雨季と乾季のリズムが崩れつつあるといいます。農家の人びとは、次のような変化を指摘しています。
- 雨が降るはずの時期にまとまった雨が来ない
- 逆に収穫期に大雨が続き、熟した実が落ちてしまう
- 平均気温が上がり、高温で木自体が弱る
こうした不規則な雨と上昇する気温の組み合わせが、コーヒーの木の生育サイクルを乱し、収量の大幅な減少につながっているとされています。
収穫減はコーヒー価格の上昇要因に
農家たちは、気候変動による収穫減が、コーヒー豆の価格上昇を招いていると訴えています。メキシコのような生産地での収穫が不安定になると、世界市場での供給が細り、卸売価格や小売価格に反映されやすくなります。
日本でも、
- カフェや喫茶店の一杯あたりの価格
- 家庭用のレギュラーコーヒーやインスタントコーヒー
- スペシャルティコーヒーと呼ばれる高品質豆
などに、じわじわとコスト上昇が波及する可能性があります。日常の一杯が、気候変動の影響と無縁ではいられないことが見えてきます。
メキシコだけではない必需品 コーヒー豆の危機
CGTNのリポートは、メキシコの農家だけでなく、世界各地のコーヒー生産地も同様の問題に直面していると伝えています。多くの人にとって生活に欠かせない必需品となっているコーヒー豆は、いまや複数の地域で気候リスクにさらされています。
主な懸念点としては、次のようなものがあります。
- 病害虫の発生地域が拡大し、栽培コストが増える
- 従来の産地では気温が高すぎて栽培が難しくなり、高地への移転が必要になる
- 若い世代が収入の不安定さからコーヒー農業を敬遠し、担い手が減る
こうした要因が重なることで、コーヒーの安定供給が中長期的な課題になりつつあります。
消費者としてできる小さなアクション
では、日本でコーヒーを楽しむ私たちは、何ができるのでしょうか。すぐに状況を劇的に変えることはできませんが、次のような視点は一つの手がかりになります。
- 気候変動への取り組みを掲げるコーヒーブランドや生産者の情報に目を向ける
- 一杯のコーヒーの背景にある生産地の環境や労働条件を知ろうとする
- 安さだけでなく、持続可能性や品質で選ぶ機会を増やす
- 家庭や職場でコーヒーを無駄にしない工夫をする
メキシコのコーヒー農家が発する危機感は、遠い国の出来事のようでいて、私たちの毎日のカップとも静かにつながっています。気候変動と国際ニュースを、自分の生活とどう結びつけて考えるか。その問いを投げかけるニュースと言えそうです。
Reference(s):
Mexico’s coffee farmers raise alarms over climate change threat
cgtn.com








