中国発「縦型ショートドラマ」工場の裏側 世界最大の撮影基地・横店から video poster
世界のデジタルコンテンツ市場が急成長するなか、中国発の縦型ショートドラマが数十億ドル規模のビジネスとして存在感を増しています。CGTNのシリーズ BizFocus の第136回では、記者のAnkit Prasad氏が世界最大の撮影コンプレックスとされる横店を訪れ、この新しいコンテンツ工場の実像を追いました。
縦型ショートドラマとは何か
縦型ショートドラマとは、スマートフォンの画面に合わせて縦長に撮影され、短いエピソードで構成されるドラマコンテンツを指します。通勤時間や休憩時間といったスキマ時間に、素早く物語の起承転結を楽しめることが特徴です。
世界のデジタルコンテンツ市場が拡大するなかで、こうした縦型ショートドラマは、視聴者の集中力や時間の使い方の変化に応える新しいフォーマットとして急速に広がっています。
一週間足らずでシリーズを生み出すスピード
この中国発の縦型ショートドラマ産業は、一本のドラマシリーズを一週間もかからずに作り上げることができるとされています。従来のドラマ制作では考えにくいスピードで、企画から撮影、編集、配信までを進めていく点が大きな特徴です。
- 短期間で多数の作品を投入することで、視聴者の反応を素早く確認できる
- 限られた時間と予算のなかで、ストーリーや演出を集中的に磨き上げる必要がある
- ヒット作が生まれれば、短期間で大きなリターンを期待できる
まさに工場のように、次々と新作が生み出されていく仕組みが、この産業の競争力の源泉になっているといえます。
数十億ドル規模に成長した新産業
縦型ショートドラマは、すでに数十億ドル規模の産業へと成長しているとされています。これは単なる一時的な流行ではなく、世界のデジタルコンテンツ市場の構造に影響を与える存在になりつつあることを意味します。
視聴者にとっては、無料または低料金で楽しめる新しいエンターテインメントの選択肢であり、プラットフォームや制作会社にとっては、データに基づいて素早く企画と投資判断を行えるビジネスモデルでもあります。
世界最大の撮影コンプレックス 横店
BizFocus の今回のエピソードで記者が向かったのは、世界最大の撮影コンプレックスとされる横店です。広大な敷地にスタジオや撮影設備が集まり、多数の作品が同時並行で制作されるこの場所は、縦型ショートドラマの一大拠点にもなっています。
現場では、出演者やスタッフが入れ替わりながら、短期間で次々と作品を撮り上げていきます。セットの転換や段取りも細かく標準化され、シリーズを一週間足らずで完成させるための効率化が徹底されている様子がうかがえます。
BizFocus の取材は、この横店の舞台裏に入り込み、縦型ショートドラマがどのようなプロセスで生まれ、どのように世界の視聴者へと届けられているのかを、現場の目線から伝えています。
CGTN BizFocus が追う中国ビジネスの最前線
CGTNは BizFocus というシリーズを立ち上げ、中国のなかで特に活気のあるビジネス分野やイベントを取り上げています。業界の専門家へのインタビューや現場に密着した取材を通じて、各分野の最新動向やトレンドを紹介しているのが特徴です。
縦型ショートドラマをテーマにした第136回は、デジタルコンテンツと映像産業の接点を示す一例といえます。高速で量産されるコンテンツの裏側を追うことで、ビジネスとしての映像制作がどのように変化しているのかを浮き彫りにしています。
日本の視聴者・ビジネスへの示唆
縦型ショートドラマの台頭は、中国だけでなく、世界のコンテンツ産業全体にとっても示唆に富んだ動きです。日本の視聴者や企業にとっても、次のような問いを投げかけています。
- スキマ時間に最適化されたコンテンツは、これからの標準になっていくのか
- 制作スピードと作品の質のバランスを、どのようにとっていくべきか
- 国境を越えて視聴される短尺コンテンツに、日本発の作品はどう存在感を示せるか
世界最大の撮影コンプレックス 横店から伝えられる縦型ショートドラマの現場は、デジタル時代のエンターテインメントとビジネスの未来を考えるうえで、見逃せないヒントを与えてくれます。
Reference(s):
cgtn.com








