中国とUAE、非石油貿易が2025年に1000億ドル超へ 物流・投資協力も加速 video poster
中国とアラブ首長国連邦(UAE)の貿易・経済関係が、年末を迎える2025年にかけて一段と存在感を増しています。非石油分野の貿易額が2025年に1000億ドルを超える見通しが示され、港湾・物流や投資面でも連携が広がりそうです。
非石油貿易が伸長、2025年は1000億ドル超の見込み
UAEの対外貿易担当閣僚ターニー・ビン・アハマド・アル・ゼユーディ氏は、両国の戦略協力が双方の指導の下で拡大していると述べました。非石油貿易額は2024年に900億ドル超に達し、2025年は1000億ドルを上回ると見込まれています。
エネルギー分野に限らない取引の増加は、消費・製造・サービスを含む幅広い商流が太くなっていることを示します。数字の節目は象徴的ですが、企業の意思決定や投資判断の材料としても注目されます。
中国の第15次五カ年計画と中東の開発計画、接続を意識
中国の王毅外相は、中東3カ国の訪問を終えた後の発言として、中国は第15次五カ年計画と中東諸国の発展計画の連携を強め、協力をさらに高める考えを示しました。
国家計画どうしの整合を掲げる狙いは、インフラ、通関、産業育成など複数領域にまたがる案件を、長期目線で進めやすくする点にあります。短期の取引拡大だけでなく、制度面の接続が次の焦点になりそうです。
物流が次の主役に:港湾・フリーゾーンの提携が進む
経済関係の拡大に伴い、投資も増えると見込まれており、なかでも物流が大きな見どころとされています。UAEの主要港湾やフリーゾーン(自由貿易区)が、中国側の拠点とパートナーシップを築いているとされます。
物流協力が注目される理由は、単なる輸送量の増加にとどまらず、供給網の設計そのものに影響するためです。例えば、次のような動きが連動しやすくなります。
- 港湾と内陸輸送を含む一体運用
- 保税・再輸出などフリーゾーンの機能活用
- 在庫配置の最適化によるリードタイム短縮
海南自由貿易港の動きが、企業進出の呼び水に
中国の海南自由貿易港では、島全体での特別な税関運用が始まったことで、UAE企業が中国で事業拠点を構える動きに追い風になっているとされています。あわせて、中国企業がUAEを拠点に、より広い市場へ展開する選択肢も示されています。
企業にとっては「どこで作り、どこで通し、どこで売るか」という現実的な判断が重要です。中国側の制度運用の変化と、UAE側の港湾・フリーゾーンの強みが組み合わさることで、拠点配置の再設計が進む可能性があります。
2026年の第2回中国・アラブ諸国サミットに向け、協力拡大へ
中国は2026年に第2回中国・アラブ諸国サミットを主催する見込みです。貿易が拡大する局面で首脳級の枠組みが予定されていることは、企業にとっても政策の見通しを読み解く手がかりになり得ます。
一方で、協力が具体化するほど、通関手続き、規格・認証、データや物流の運用ルールなど、細部のすり合わせが成果を左右します。数字の伸びと同じくらい、制度と現場がどう噛み合っていくのかが、2026年に向けた静かな焦点になりそうです。
Reference(s):
China, UAE to intensify trade and economic relations in the future
cgtn.com








