新疆マナスで冬小麦にドローン施肥 省力化とコスト減が進む video poster
新疆ウイグル自治区マナス県で、冬小麦の「再生(生育の立ち上がり)」期に合わせた施肥(肥料散布)にドローンを使う動きが広がっています。散布のスピードとコストの両面で効果が出ており、冬場の農作業を支える新しい選択肢として注目されています。
1時間で100ムー、作業の“詰まり”をほどく
現地の農家によると、ドローンは1時間で100ムーの施肥をこなせるといいます。ムー(亩)は中国本土で使われる面積の単位で、1ムーは約666.7㎡(約0.067ヘクタール)。100ムーはおよそ6.7ヘクタールにあたり、人手での作業に比べて短時間で一気に進められるのが特徴です。
コストは1ムーあたり10元以上の削減
従来の方法と比べ、ドローン散布では1ムーあたり10元(約1.4米ドル)以上のコスト削減につながるとされています。小さな差に見えても、作付面積が大きいほど合計額は膨らみ、経営判断に直結しやすい部分です。
なぜ「再生期」の施肥が重要なのか
冬小麦は冬を越したあと、気温の上昇に合わせて生育が再び動き出します。このタイミングの施肥は、その後の分げつ(茎数の増加)や生育のそろい方に影響しやすいとされ、作業の遅れが気になる時期でもあります。
ドローンによって散布を早く終えられれば、天候の揺れや作業の混雑に左右されにくくなり、適期管理の確度が上がります。
スマート農業の現場感:速いだけでなく、均一さもポイント
ドローン施肥の魅力は「速さ」だけではありません。地上作業では、圃場(ほじょう)のぬかるみや凍結、機械の乗り入れにくさが作業精度に影響することがあります。一方、上空からの散布は圃場条件の制約を受けにくく、作業を平準化しやすい面があります。
今回のポイント(数字で整理)
- 作業効率:1時間で100ムー
- コスト:従来比で1ムーあたり10元以上削減
- 対象:冬小麦の再生(生育の立ち上がり)期
冬の農作業は「省力化」が価値になる
12月下旬の農業現場では、寒さや日照時間の短さもあり、段取りのしやすさがそのままリスク管理につながります。ドローンのような省力化手段が、コストだけでなく「適期に終わらせる」ための道具として定着するか。マナス県の取り組みは、スマート農業が現場の具体的な課題と結びついて進む一例になりそうです。
Reference(s):
Drones enhance winter wheat fertilization in Manas, Xinjiang
cgtn.com








