中国本土、外資誘致カタログを改定 2025年版で地域別の強みも提示
中国本土で外資(海外資本)を呼び込みやすくする枠組みが、この年末に更新されました。2025年12月24日(水)、当局は「外資奨励カタログ」の改定版を公表し、投資の“量”だけでなく“質”と地域バランスの改善に軸足を移す姿勢を示しています。
何が発表された?──「2025年版 外資奨励カタログ」
今回公表されたのは「2025 Catalogue of Industries for Encouraging Foreign Investment(外資奨励カタログ)」で、国家発展改革委員会(NDRC)と商務部が共同で発出しました。
- 収載項目数:1,679項目
- 2022年版からの純増:+205項目
- 構成:全国向けリスト+地域別の優位性に焦点を当てた別リスト
「増えた」以上に重要なポイント:ガイドの精度を上げる
当局の狙いとして示されたのは、海外資本をより適切に“誘導”し、対内投資の質と地域バランスを高めることです。項目の拡充は、投資対象を広げるだけでなく、政策上の優先分野をより明確に示すシグナルにもなります。
全国リスト+地域別リストの二段構え
全国一律の奨励分野に加え、地域ごとの強みを打ち出すリストが用意された点は、投資家にとって「どこで、何をしやすいのか」を読み解く手掛かりになります。結果として、特定地域への集中を和らげ、地域の産業特性に沿った投資を後押しする設計だといえます。
市場はどう見る?──“投資判断の地図”としての意味
外資奨励カタログは、企業が中国本土で事業を検討する際の実務的な参照点になりやすい文書です。対象分野が明示されることで、海外企業は次のような観点で整理しやすくなります。
- 参入・拡大の優先順位(どの分野が後押しされているか)
- 立地選択(全国施策か、地域の優位性を見込むか)
- 中長期の資本配分(投資テーマの継続性をどう読むか)
これから何が注目点になる?
今回の改定は「指針の更新」であり、次に注目されるのは運用面です。具体的には、地域別リストが実際の案件形成につながるのか、また“質の高い投資”の定義がどのように浸透していくのかが焦点になります。
年末のこのタイミングで示された新しいカタログは、海外資本に対し「どの分野・どの地域で投資を組み立てるか」をより解像度高く考える材料を提供するものとなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








