フィジタルゲームとは?アブダビで国際大会閉幕、eスポーツ×実競技が加速 video poster
デジタルとリアルを“同じ競技”としてつなぐ新潮流「フィジタルゲーム」が、2025年のスポーツビジネスと競技シーンで存在感を強めています。アラブ首長国連邦(UAE)アブダビで開催された国際大会が火曜日に閉幕し、世界から選手が集まりました。
フィジタルゲーム(Phygital Games)って何?
フィジタルゲームは、デジタル(eスポーツ)とフィジカル(実際のスポーツ)を組み合わせて競う形式の競技です。観戦する側も、プレーする側も「画面の中」と「フィールド上」を行き来するのが特徴です。
例:フィジタル・フットボール
- まずはサッカーのeスポーツ版で対戦
- 続いて実際のサッカーフィールドで試合
単に“ゲームもやる”“運動もする”という足し算ではなく、両方の結果が競技として結び付く点が、新しさとして注目されています。
アブダビの「Games of the Future 2025」:11競技、世界から2,000人超
アブダビで行われた「Phygital Games of the Future 2025」は6日間の日程で実施され、閉幕しました。大会では、フィジタル・フットボールやバスケットボールなど計11競技が実施され、世界中から2,000人以上の選手が参加したとされています。
「競技」という言葉の中身が、これまでの“身体能力中心”から、判断速度や操作精度、そして実戦での連携へと広がっている。会場の熱量は、その変化を象徴する出来事だったと言えます。
市場は2025年に20億ドル超へ——“競技”と“産業”が同時に伸びる構図
第三者調査として示された見通しでは、世界のフィジタルゲーム市場は2025年に20億ドル超に到達し、2029年には55億ドル超まで拡大、二桁成長が見込まれるとされています。
Phygital InternationalのCEOであるNis Hatt氏は、eスポーツ市場が継続的に拡大している流れを踏まえ、この分野でも今後さらなる進展が起きるとの見方を示しました。
中国本土でも「早期段階」でも勢い——年20〜30%成長の予測
勢いは中国本土にも及んでいます。世界フィジタルコミュニティの中国における代表だという崔凱(Cui Kai)氏は、同分野が中国本土ではまだ早い段階にある一方で、潜在力は大きいと説明しています。
- 年成長率:20〜30%の見込み
- 今後3〜5年で市場規模:300〜500億元に達する可能性
人口規模やデジタルサービスへの親和性、スポーツ観戦・参加の多様化を背景に、競技人口と視聴体験の両面で拡大を狙う構図が見えてきます。
なぜ今、フィジタルが刺さるのか:観る側も“選ばなくていい”
フィジタルゲームが支持を広げる理由として語られているのは、体験のわかりやすさです。eスポーツと実スポーツを別々に楽しむのではなく、ひとつの競技として連続して味わえる。観客も参加者も、二つの楽しみを同時に手にできます。
競技の設計次第では、運動が得意な人/ゲームが得意な人の分断をやわらげ、「得意の形が違うチームメイトが同じ勝利に向かう」場にもなり得ます。スポーツの“入口”を増やす試みとして、2025年の年末時点でも静かに存在感を増している分野です。
今後の焦点:競技ルール、運営、そして国際標準
一方で、普及のカギは「ルールの透明性」「審判・計測の仕組み」「デジタル側の公平性」といった運営面にあります。eスポーツとフィールド競技を接続するからこそ、納得感のある基準づくりが問われます。
国際大会の開催が続けば、競技体系の整備とともに、競技者の育成やチーム作り、観戦の演出も一段と洗練されていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








