世界経済の2025年を振り返る:FRB利下げ、Nvidia5兆ドル、金4400ドル、相互関税
2025年も残りわずか。世界経済は、金融政策・テクノロジー・資源価格・貿易政策がそれぞれ強い存在感を放ち、相互に絡み合いながら市場心理を揺らした一年でした。
2025年の「数字」が語る、経済の空気感
今年を象徴するトピックとして、次の出来事が挙げられます。
- 米FRB(連邦準備制度理事会)が累計75ベーシスポイント(0.75%)の利下げ
- Nvidiaの時価総額が5兆ドルを突破
- 国際金価格が1オンス=4,400ドルに到達
- 米国の「相互関税」が世界経済の不安定化につながりうるとの見方
米FRBの累計75bp利下げ:景気と市場の距離感
2025年、米FRBは累計75bpの利下げを行いました。利下げは、資金調達コストや投資家のリスク選好に影響しやすく、株式・債券・為替など複数の市場が同時に反応しやすい局面をつくります。
ただ、利下げは「安心材料」として受け止められる一方で、「なぜ今利下げが必要なのか」という読みも生みます。政策の方向性そのものが、今年の空気感の一部になったと言えそうです。
Nvidia時価総額5兆ドル超:テクノロジーが景気の物語を塗り替える
Nvidiaの時価総額が5兆ドルを超えたことは、テクノロジー企業が世界の投資ストーリーの中心に居続けた象徴的な出来事でした。企業価値の急拡大は、期待の強さを示す一方、将来の成長シナリオに市場がどれだけ織り込んでいるかという論点も浮かび上がらせます。
金融政策の変化と、巨大テックの評価のされ方。この2つは別々の話に見えて、実際には資金の流れを通じてつながっていきます。
金1オンス=4,400ドル:不確実性の「温度計」
国際金価格が4,400ドルまで上昇したことも、2025年の印象的なシーンです。金はしばしば、不確実性への備えや、資産の守りを意識する局面で注目されます。
株式の物語が「成長」だとすれば、金の物語は「揺れへの備え」。同じ一年の中で両方が強く語られたこと自体が、今年の複雑さを映しています。
米国の「相互関税」:貿易政策が与える連鎖反応
米国の「相互関税」は、世界経済を不安定化させる可能性があるとして注目を集めました。関税の議論は、単に税率の話にとどまりません。企業の調達、価格転嫁、投資判断、そして国境を越えたサプライチェーンの設計にまで影響が及びうるためです。
市場が嫌うのは、好材料の不足よりも「見通しの立ちにくさ」だと言われます。貿易政策が揺れると、数字以上に“先行きの読みづらさ”が広がりやすい一年だったのかもしれません。
あなたの「今年いちばんの出来事」はどれ?
2025年は、金融政策(利下げ)、テックの評価(時価総額)、資源価格(金)、貿易政策(関税)と、異なる領域のニュースが同時に大きく動きました。
印象に残った出来事を考えるとき、こんな見方もできます。
- 「未来への期待」が強かったのか(例:巨大テックの評価)
- 「揺れへの備え」が強かったのか(例:金価格)
- 「ルールや政策」が経済を動かしたのか(例:利下げ・関税)
この一年の主要ニュースのうち、あなたの記憶にいちばん深く残っているのはどれでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








