2025年の米国市場はジェットコースター:関税・インフレ不安・AIが揺らした1年 video poster
2025年の米国市場は、関税、インフレへの警戒、そして人工知能(AI)をめぐる期待が同時に走り、ウォール街の値動きが大きく振れる「落ち着かない年」になりました。年末(2025年12月30日)を迎え、いま何が市場を揺らし、2026年に何が焦点になりそうかを整理します。
2025年に市場を落ち着かなくさせた3つの要因
1) 関税:政策の一言が相場の空気を変える
2025年は関税をめぐる話題が投資家心理に影響しやすく、政策の方向感が見えにくい局面では、市場が神経質になりやすかったといえます。企業のコストやサプライチェーン(調達網)の見通しに直結するため、株価が短期的に振れやすい材料になりました。
2) インフレ不安:物価への警戒が「先読み」を難しくする
物価上昇への不安がくすぶると、家計の購買力や企業利益の見立てが揺れます。結果として、景気の読み(強いのか、鈍るのか)と市場の期待がぶつかり、相場の上下が大きくなる場面が増えがちです。
3) AI:期待が相場を押し上げ、期待の調整が揺れを生む
AIは2025年の市場を語るうえで欠かせないテーマでした。成長期待が強いときは買いが集まりやすい一方で、期待の織り込みが進むほど「次に何が示されれば上がるのか(あるいは下がるのか)」が難しくなり、値動きが荒くなる要因にもなります。
「大きく動く相場」で起きること:安心材料も不安材料も増幅する
記者カリーナ・ミッチェル氏は、2025年を「高揚と不安が交互に訪れる相場」として振り返っています。こうした局面では、良い材料が出れば上昇が加速し、逆に不透明感が出れば下落も早い――という増幅が起きやすくなります。
- 注目が一点に集まりやすく、関連銘柄や指数が動きやすい
- 見通し(予想)のズレが出た瞬間に、評価が切り替わりやすい
- 短期のニュースで「リスク回避」と「リスク選好」が行き来しやすい
2026年に向けて、何が「次の揺れ」を生むのか
2026年を見通すうえでも、2025年に市場を動かした3要因(関税、インフレ、AI)は引き続き焦点になりそうです。ポイントは、テーマそのものよりも「不確実性がどれだけ残るか」です。
- 関税:方針の継続・変更のサインがどの程度明確になるか
- インフレ:懸念が後退するのか、再び強まるのか(市場の受け止め方を含む)
- AI:期待が実績へと移るプロセスで、評価の揺れがどう出るか
まとめ:2025年の経験が残した「見えにくさ」と付き合う視点
2025年の米国市場は、複数の大きなテーマが同時進行することで、相場が落ち着きにくい一年でした。2026年は、これらの材料が「解像度を上げていく年」になるのか、それとも「揺れが続く年」になるのか――市場は引き続き、その確度を探る展開になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








