新疆の国際航空貨物が急伸 2025年に過去最高、ウルムチが物流拠点へ video poster
新疆ウイグル自治区で、国際航空貨物の伸びが空港インフラの拡張を後押ししています。新疆空港集団によると、昨年(2025年)の貨物取扱量が過去最高を更新し、特に国際貨物が成長のけん引役になりました。
2025年の貨物取扱量は40.5万トン、過去最高
新疆空港集団の発表では、2025年の貨物取扱量は合計40万5,000トンで、前年から34.7%増加しました。中心となったのはウルムチ天山国際空港で、取扱量は33万3,000トン(前年比41.2%増)に達しています。
伸びの中心は「国際貨物」:貨物便と専用機が急増
数字の動きが大きいのは国際貨物です。2025年の貨物便は5,915便(前年比174%増)と大幅に増え、フル・フレイター(貨物専用機)による取扱量は12万トン超(前年比219.55%増)となりました。
旅客便の回復に左右されやすい「旅客機の腹(ベリー)スペース」だけに頼らず、専用機で輸送力を確保する流れが鮮明になった形です。
物流ハブ指定で国際線ネットワーク拡大:22の国・地域、34都市へ
背景として挙げられているのが、ウルムチが国家物流ハブ(物流拠点)に指定されたことです。これにより国際貨物の新規ルートが増え、18の新たな国際路線が開設され、22の国・地域の34都市につながったとされています。
路線が増えると、輸送の選択肢が広がるだけでなく、遅延時の迂回(うかい)もしやすくなります。企業側にとっては在庫や納期の設計がしやすくなる一方、空港側には保安・通関・倉庫など「地上側」の処理能力が問われます。
越境ECが国際貨物の“主役”に:輸出8万トン、取引約70億元
国際貨物の中でも存在感を増したのが越境EC(国境を越えるネット通販)関連です。輸出量は8万トンに達し、国際貨物全体の66%を占めたとされています。取引額は約70億元(約10億米ドル超)とされ、新疆ウイグル自治区が航空貨物の結節点として役割を強めたことがうかがえます。
この先(2026年)に注目したいポイント
- 供給力の持続:貨物専用機の増便が続くほど、地上ハンドリングや倉庫、通関の処理能力がボトルネックになり得ます。
- 越境ECの品質:量の増加に加えて、返品対応や破損率、配送の可視化など“運び方の精度”が競争力になりそうです。
- 路線ネットワークの安定性:需要が変動する中で、どのルートが定着し、どのルートが組み替えられるのかが焦点になります。
2025年の実績は、国際航空貨物が「路線」と「地上インフラ」の両方を押し上げる構図を示しました。2026年は、増えたフライトと貨物量を支える運用面の整備が、次の成長の鍵になりそうです。
Reference(s):
Xinjiang's international freight leads aviation expansion in China
cgtn.com








