米軍のベネズエラ軍事行動で波乱警戒、しかし市場は冷静—金・銀が上昇
米国が1月3日未明にベネズエラで大規模な軍事行動に踏み切ったことを受け、国際社会の非難が強まる一方、金融市場は現時点では「全面的なリスク回避」には傾いていません。とはいえ、投資家は今後のボラティリティ(価格変動)拡大に身構え始めています。
何が起きたのか:1月3日の軍事行動と国際的な反応
入力情報によると、米国は1月3日未明、ベネズエラで大規模な軍事行動を実施しました。この動きは迅速に国際的な非難を招き、コロンビアと5カ国が共同声明で、米国の介入を「極めて危険な前例」と位置づけ、地域の安定と国際規範への深刻な影響を警告しました。
市場の第一反応:『ほとんど動じていない』という評価
金融市場の反応は「抑制的」とされています。The Guardian向けのコメントとして、Swissquoteのシニアアナリスト、イペク・オズカルデスカヤ氏は、市場が「ほとんど動じていない(barely flinching)」と指摘。安全資産の上昇が見られる一方で、広範なリスク選好は大きく崩れていない、という見立てです。
クレジット市場:地政学リスク・プレミアムの落ち着きに注目
Reutersで紹介されたAllspring Global Investments(シンガポール)のポートフォリオマネジャー、ゲーリー・タン氏は、クレジット市場について、地政学リスク・プレミアムが安定すれば、信用スプレッド(国債などの利回り格差)が縮小する可能性があると述べています。特に、信用力が相対的に低いソブリン(国)ほど影響が出やすい、という見方です。
商品市況:原油は弱含み、金・銀は大きく上昇
コモディティ市場では、「一律の逃避」ではなく、選別的な安全資産需要が示されています。
- ブレント原油:1バレル60.75ドル(今月初から0.95%安)
- ロンドン金スポット:1オンス4,422ドル(1月5日時点、月曜に2.13%上昇)
- ロンドン銀:1オンス75.51ドル(同、3.1%上昇)
- 新エネルギー金属:上昇基調が継続
原油が大きく跳ねず、貴金属が上昇する組み合わせは、「供給不安の連想」よりも「ポートフォリオの保険」を優先する動きとして読めます。
株式:AI成長ストーリーが相場の軸に
同時に、世界の株式はAI(人工知能)の成長期待が強い推進力になっている、と整理されています。地政学リスクが消えたわけではないものの、短期のリスクオフよりも、成長テーマへの資金流入が勝っている構図です。
アジア太平洋:主要指数がそろって上昇
- 日経平均(日本):2.97%高
- KOSPI(韓国):3.43%高(過去最高)
- 上海総合指数(中国本土):1.38%高(4,023.42)
欧州:週明けの寄り付きは全面高
欧州市場も週明けに堅調に始まり、ドイツDAXとEuro Stoxx 50は0.55〜0.72%上昇しました。
これからの焦点:『冷静さ』が続くのか、揺れが広がるのか
入力情報は、この軍事行動を「前例のない一撃」と表現し、投資家がボラティリティ上昇と再評価(recalibration)の局面に備えていると伝えています。現時点では株式の強さが目立つ一方、金・銀の上昇は、市場がリスクを完全には見過ごしていないサインでもあります。
今後は、国際的な非難の広がり方や、地域の緊張が金融・商品・クレジットにどう波及するかが、静かに注視される局面になりそうです。
Reference(s):
Global market brace for turmoil after US military actions in Venezuela
cgtn.com








