中国の2025年貿易総額が過去最高、民間企業の底力が支えに
中国税関総署が2026年1月14日、2025年通年の対外貿易(貨物の輸出入)統計を発表し、総額が過去最高を更新したと明らかにしました。輸出の伸びに加え、市場の多角化と民間企業の粘り強さが下支えした形です。
発表された数字:2025年の貿易は「過去最高」
税関総署によると、2025年の貨物貿易総額(輸出入合計)は45.47兆元(約6.35兆ドル)で、前年比3.8%増でした。
- 輸出:26.99兆元(前年比6.1%増)
- 輸入:18.48兆元(前年比0.5%増)
今回の発表では、総額が新たな過去最高となり、中国が引き続き世界最大の貨物貿易国の位置にあることも示されたとしています。
ポイントは「輸出の伸び」と「輸入の小幅増」
全体が増えた最大の要因は、輸出が前年からしっかり伸びた点です。一方で輸入は小幅増にとどまり、同じ“増加”でも勢いの違いが見て取れます。
貿易統計は、海外需要の動き(輸出)と、国内の需要・生産に必要な調達(輸入)を同時に映す鏡でもあります。輸出が先に伸び、輸入が緩やかという組み合わせは、景気の読み方を一つに決めつけにくい、という含みも残します。
「市場の多角化」と「民間企業の強さ」が支えた
当局は今回の過去最高の背景として、より多角化された市場構造と、回復力(レジリエンス)のある民間企業を挙げています。特定の地域や取引先に依存しすぎない取引の組み立て方は、外部環境が揺れる局面でも全体を下支えしやすい、という特徴があります。
また「民間企業」が明示的に言及された点は、現場の調整力や供給対応の積み上げが、統計の数字に反映されていることを示唆します。大きな数字の背後には、受注・物流・資金繰り・価格交渉といった、日々の細かな意思決定の連続があります。
このニュースがいま重要な理由
2025年の貿易が過去最高に達したことは、単なる記録更新にとどまりません。輸出入の伸び方の違い、市場の多角化、民間企業の存在感といった要素は、2026年の景気や企業行動を読む際の手がかりにもなります。
今後の焦点は、輸出の勢いがどこまで続くのか、そして輸入がどの局面で持ち直していくのか。統計が映す“強さ”と“慎重さ”の同居を、読者それぞれの関心(仕事・投資・学び)と重ねて見ていくと、ニュースの解像度が少し上がりそうです。
Reference(s):
China posts record trade in 2025 as private firms lead growth
cgtn.com








