中国本土の2025年消費は堅調:買い替え支援と嗜好変化、2026年の焦点は video poster
2026年に入った今、中国本土の消費が「どのくらい底堅いのか」は景気の体感にも直結します。2025年の小売データは堅調で、政策支援と消費者の嗜好(しこう)変化が成長を支えた形です。
2025年の小売売上高は50.12兆元、前年比3.7%増
中国本土の2025年の消費関連データは堅調でした。小売売上高は50.12兆元に達し、前年比3.7%増となっています。大きく伸びたというより「落ち込みにくい」強さが確認された一年、といえそうです。
下支えしたのは「政策」と「買い替え(トレードイン)」
JLL中国のリサーチ責任者であるダニエル・ヤオ氏は、CGTNのインタビューで、消費の勢いを支えた要因として継続的な政策支援を挙げました。なかでもポイントとして言及されたのが買い替え支援(トレードイン政策)です。
買い替え支援は、耐久消費財などの更新需要を後押ししやすく、家計の「今は買い替える理由がある」という判断を作りやすい性格があります。結果として、小売全体の底打ち感につながりやすい、という見立てです。
2025年に見えた「消費習慣のシフト」
もう一つの軸が、消費者の好みや買い方の変化です。ヤオ氏は、政策だけでなく消費者の嗜好が進化している点が勢いを生んだと説明しています。
この「嗜好の変化」は一言で言えば、次のような方向性として捉えると理解しやすいでしょう。
- 必要なものを選び直す(買う理由・価値への納得を重視)
- 新しさ・更新を受け入れやすい領域がある(買い替え需要と相性が良い)
- 商品や売り場が変化に合わせることで、消費が動きやすくなる
2026年は何が効いてくる? 市場への「効き方」を考える
ヤオ氏は、2025年に見えたトレンドが2026年の市場にも影響しうると示しています。2026年の見どころは、「成長率」そのものよりも、政策と嗜好変化がどの分野で強く作用するかにあります。
2026年に注目したいポイント
- 買い替え支援の継続性:対象や運用がどう設計されるかで、消費の出方が変わります。
- 嗜好変化への対応速度:企業側が商品・価格・体験設計をどれだけ早く合わせられるか。
- 「堅調」の中身:全体が均一に動くのか、分野ごとの濃淡が強まるのか。
2025年の数字が示したのは、消費が政策と生活者の選好に支えられながら動く構図です。2026年は、その構図がどんな形で「日常の買い物」や「新しい需要」に現れてくるのか、静かに見定める年になりそうです。
Reference(s):
Expert: Policy, shifting habits power China's 2025 consumption growth
cgtn.com








