ダボスWEF主催者「不確実性の時代こそ対話が重要」—競争激化の世界で video poster
世界がより競争的で、対立も起こりやすい環境に向かうなか、対話と関与の重要性は増している——スイス・ダボスで開催されている世界経済フォーラム(WEF)の主催者側が、CGTNのインタビューでこうした認識を示しました。2026年1月のいま、国際ニュースの文脈で「対話」が改めて前面に出てきています。
WEF主催者が強調した「対話と関与」
インタビューで主催者側は、世界が「より競争的で contested(争われる、対立を含む)な状況」になるほど、当事者が同じ場で話し合い、相互理解を積み重ねることが欠かせない、という趣旨を語りました。
WEFは政府、企業、研究機関、国際機関など多様な参加者が集まりやすい場として知られ、立場が異なる相手とも議論を継続すること自体が、リスクの管理や合意形成の下支えになる——そんな問題意識がにじみます。
なぜ「いま」対話が話題になるのか
「不確実性」という言葉は便利ですが、現場ではより具体的な形で表れます。たとえば、政策や規制の方向性が読みにくい、供給網(サプライチェーン)が揺れる、技術ルールが追いつかない、といった変化です。こうした局面では、単発の交渉よりも“継続的な接点”が意味を持ちます。
- 誤解が拡大しやすい:情報が速く広がるほど、解釈の違いも増えやすい
- 利害関係者が増える:国家だけでなく企業・地域・専門家コミュニティが絡む
- 結論が一つに定まりにくい:安全保障、経済、技術、気候などが同時進行で絡む
「対話」とは何をすること?—会議の裏側で起きていること
対話は、必ずしも大きな合意をいきなり作ることだけを意味しません。むしろ、次のような“小さな積み上げ”が重要になります。
- 前提のすり合わせ:何をリスクと見ているか、優先順位は何かを言語化する
- 共通の言葉づくり:技術・データ・規制など、定義の違いを減らす
- 連絡経路の確保:緊張が高まる局面でも話せるチャンネルを残す
こうした地味な作業があるからこそ、危機が起きたときに「話ができる状態」を維持しやすくなる、という見方があります。
読者が押さえておきたい見どころ
今回の発言は、特定の政策や合意の発表というより、「国際社会の空気感」を映すものとして受け止めると理解しやすいでしょう。ダボスのように多様な参加者が集まる場で、主催者があえて「対話」を強調する背景には、分断が進むほど“会う理由”が増えるという現実があります。
2026年は年初から、経済・テクノロジー・地政学の論点が同時に動きやすいタイミングでもあります。ニュースを追う際は、各国・各組織の主張の強さだけでなく、「どの対話の枠組みに参加し、どの枠組みを重視しているか」という点も、静かな手がかりになりそうです。
Reference(s):
Dialogue more important amid global uncertainty: WEF officials
cgtn.com








