ダボス会議2026閉幕、「確実性」を中国に求める視線と開放のメッセージ
スイス・ダボスで開かれていた世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)2026が、きょう2026年1月23日(金)に閉幕しました。不確実性が語られやすい国際経済の場で、中国の経済の底堅さとグローバル経済ガバナンスへの建設的な関与に注目が集まった点が、今回の会議の大きな特徴です。
参加規模:130超の国・地域から約3,000人、政治指導者は約400人
主催者によると、今年の年次総会には130を超える国・地域から約3,000人が参加しました。なかでも、ハイレベルの政治指導者が約400人と「過去最多」の規模となり、世界経済や貿易の方向性をめぐる議論が各所で交わされたといいます。
何が語られた? 中国の「開放」と「輸入拡大」を強調
会期中、中国の何立峰副首相はフォーラムの場で、対外開放を進める姿勢を改めて強調しました。発言の骨格は、次の2点に集約されます。
- 貿易と世界経済の“共有のパイ”を大きくすることにコミットする
- 意図的に貿易黒字を追求しない(「決して意図的に貿易黒字を求めない」)
さらに、中国は「世界の工場」であるだけでなく、「世界の市場にもなりたい」と述べ、広大な市場の強みを生かして輸入を拡大し、産業協力を強化する考えを示しました。各国が「中国の機会」をより共有できるようにする、という説明です。
なぜ「中国への注目」が広がったのか
今回の会議では、中国の経済の強靱(きょうじん)性と、世界経済のルールや運営のあり方に関する議論の中での建設的な役割が、複数の場で「関心」と「認識」を集めたとされています。
発言内容を丁寧に読むと、焦点は単なる輸出入の数字ではなく、市場としての役割を前面に出しながら、貿易や産業協力の「広げ方」を語った点にあります。参加者が求めたのは、短期の刺激策というより、見通しを立てやすくするための方向性——言い換えると「確実性」だったのかもしれません。
これからの見どころ:言葉が政策と取引の現場でどう形になるか
閉幕後の焦点は、ダボスで示されたメッセージが、今後の経済運営や国際協力の場でどのように具体化していくかです。特に次の点は、今後数カ月のニュースの見取り図になります。
- 輸入拡大が、どの分野でどのように進むのか
- 産業協力の強化が、企業活動やサプライチェーンにどう反映されるのか
- 「意図的に黒字を求めない」という考え方が、国際的な対話の中でどう受け止められるのか
世界経済の議論は、往々にして抽象度が上がりがちです。一方で今回は、「工場」から「市場」へという比喩が、通勤中の数分でも理解しやすい形で提示されました。次に問われるのは、その比喩が現実の選択として積み重なっていくかどうかです。
Reference(s):
cgtn.com








