フィンランド商工会議所が語る、中国本土×フィンランドのグリーン協力の伸びしろ video poster
中国本土とフィンランドの企業協力が、いま「グリーン(環境配慮)」分野で再び注目されています。フィンランドの商工関係者は、持続可能性と循環型経済を軸に、スマート製造や省エネ、電池開発で“まだ大きな余地がある”と見ています。
「長い協業の歴史」—持続可能性と循環型経済が土台に
フィンランドの在中国商工会議所組織の一つであるFinnCham China Beijingの会長、Juha Tuominen氏は、CGTNのHou Jing氏のインタビューで、フィンランド企業と中国企業には長い協業の歴史があると話しました。特に、サステナビリティ(持続可能性)や循環型経済(資源をできるだけ捨てずに回す考え方)での連携が目立つと言います。
ここで重要なのは、「環境に良い」というイメージだけでなく、資源の使い方や生産の設計そのものが、企業の競争力に直結しやすくなっている点です。協業の“題材”が増えたというより、協業の“意味”が変わってきた、と捉えると理解しやすいかもしれません。
成長余地が大きい3領域:スマート製造・省エネ・電池開発
Tuominen氏が伸びしろとして挙げたのは、次の3つです。
- スマート製造:デジタル技術を活用して、品質・稼働率・資源効率を高める取り組み
- エネルギー効率:同じ生産やサービスを、より少ないエネルギーで実現する発想と技術
- 電池開発:蓄電や電動化の基盤となる分野で、研究開発から製造まで幅広い波及が見込まれる
いずれも「環境対応」と「産業競争力」が同時に問われる領域で、企業同士の強みの組み合わせが成果に直結しやすいテーマだと言えます。
なぜ2026年初に、この見立てが響くのか
2026年に入っても、企業の現場では“脱炭素”が単独の目標というより、コスト・調達・品質・供給の安定と絡み合う「経営の前提」として扱われがちです。そこで、循環型経済や省エネは、理想論よりも実務論として語られる場面が増えます。
今回の発言は、国や地域を超えた協業が、環境目標のためだけでなく、ものづくりやエネルギーの「無駄」を減らす具体策として議論されていることを示しています。
協業が進むほど見えてくる論点
一方で、グリーン分野の国際協業は、話が進むほど調整点も増えます。一般に焦点になりやすいのは、例えば次のような部分です。
- 技術の標準化:製造や評価の基準をどう揃えるか
- 運用データの扱い:省エネや最適化にはデータが必要で、共有範囲の設計が鍵になる
- 投資回収の時間軸:設備更新や効率化は効果が出るまでの設計が重要になる
こうした論点は「どちらが正しいか」ではなく、「どう合意し、どう運用するか」の積み重ねで解像度が上がっていきます。
“循環型”は、協業の言葉を現場の行動に変える
Tuominen氏が強調した持続可能性と循環型経済は、抽象的なスローガンにも聞こえますが、実際には設計・調達・製造・運用の各段階で「捨てる前に回す」「同じ価値をより少ない資源でつくる」という、具体的な判断を促す考え方です。
スマート製造、省エネ、電池開発という3領域が並んだことは、協業が“理念”から“工程”へと踏み込んでいるサインとも読めます。2026年の国際ビジネスでは、こうした地味な工程設計こそが、協力関係の実力を映す鏡になっていきそうです。
Reference(s):
Finnish commerce chamber: China & Finland have huge green potential
cgtn.com







