中国本土のFantawild、東洋神話を“体験”に変えるテーマパーク戦略 video poster
2026年3月2日現在、中国本土のテーマパーク運営「Fantawild(方特)」が“東洋の神話”を没入型体験として打ち出す動きが、国際ニュース番組の現地取材で紹介され、エンタメとテクノロジーの交点として注目を集めています。
何が報じられたのか:BizFocus第140回の現地取材
中国メディアCGTNの番組シリーズ「BizFocus」第140回では、記者の徐一(Xu Yi)氏が四川にある「Fantawild Oriental Heritage」を訪れ、古代の神々や伝説の世界を“体験として歩く”施設として紹介しました。番組は、最先端技術と芸術的な想像力を組み合わせ、東洋の神話を立体的に見せる点を軸に構成されています。
西洋童話が主流のテーマパーク市場で、別ルートを選ぶ
世界の大型テーマパークは、西洋の童話やファンタジー作品を土台にした物語設計が多い一方、今回の取材が照らしたのは「神話・伝承を自前の世界観として再編集する」というアプローチです。
“どのIP(知的財産)を使うか”という競争だけでなく、“どの物語で没入感を作るか”という設計思想の違いが、施設の個性として前面に出てきます。
キーワードは「技術×美術」:神話を“読む”から“入る”へ
番組は、Fantawildが東洋神話を表現するうえで、カッティングエッジの技術とアート面の演出を重ねている点を強調しました。神話は本来、文字や語りで受け取ることが多いコンテンツです。そこに空間演出や体験設計が加わると、受け手はストーリーを追うだけでなく、世界観の中で「自分の視点」を動かしながら理解していくことになります。
体験型コンテンツが増えると、何が変わる?
- 物語の入口:原典を知らなくても、雰囲気や場面から入れる
- 記憶の残り方:映像・音・空間がセットで残りやすい
- 共有のされ方:感想が「ストーリー」だけでなく「体験の断片」になり、SNS向きになる
観光だけではない:文化コンテンツ産業の“現場”としてのテーマパーク
今回のような施設は、観光の目的地であると同時に、文化コンテンツをどう現代の鑑賞体験へ落とし込むか、という産業上の実験場にもなります。映像・舞台・ゲームなどと同様に、テーマパークもまた「物語を消費する場所」から「物語を再解釈して体験化する場所」へと役割を広げつつあります。
今回のポイント(忙しい人向けまとめ)
- BizFocus第140回が四川の「Fantawild Oriental Heritage」を取材
- 西洋童話中心の潮流とは異なり、東洋神話を軸に世界観を構築
- 最新技術と芸術的演出を組み合わせ、神話を没入型で提示
“神話を現代の体験に変える”取り組みは、文化の語り方そのものを更新します。次に注目したいのは、こうした体験が一過性の話題で終わらず、どのように継続的なシリーズ展開や新しい物語の生み方につながっていくのか、という点かもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








