ルワンダで国際女性デー行進、女性リーダーの成果を「見える化」 video poster
2026年3月8日(日)、ルワンダの首都キガリで国際女性デー(IWD)を記念するウォーク&ランが行われ、数千人の女性や少女が参加しました。テーマは「Give to Gain(与えることで得る)」で、女性の可能性への投資を社会全体の利益につなげよう、というメッセージが前面に出ました。
キガリの街を歩きながら、前進と課題を同時に見つめる
イベントにはルワンダのファーストレディ、ジャネット・カガメ氏も加わり、参加者は女性のリーダー登用が進んだことを祝う一方、平等の実現が「まだ道半ば」であることも共有しました。
参加した女性権利活動家ロジーヌ・バゾンゲレ氏は、女性が政治や行政の現場で存在感を増していることに触れ、「政府は女性を支えている」と話したとされています。
女性議員が6割超――世界でも際立つ政治参加
ルワンダは、女性の政治参画の面で国際的にも目立つ存在です。提供情報によると、女性が国民議会の議席の60%以上を占め、世界最高水準とされています。こうした比率の高さは、象徴的な数字にとどまらず、政策の中身にも影響してきたという見方が出ています。
法整備に「生活実感」が入りやすくなった
ジェンダー平等の法分野に詳しい法律専門家イヴォンヌ・シイザ氏は、女性の意思決定参加の拡大が、家族法や相続に関する改革、ジェンダーに基づく暴力(GBV)への保護など、ジェンダーに配慮した法整備を後押ししてきたと説明しています。
シイザ氏は、意思決定のテーブルに女性がいることで「現場の実態(lived reality)」が政策へ反映されやすくなり、結果として実効性や運用可能性が高まる、という趣旨の見解も示しました。
「Give to Gain」が示す発想:支援は“コスト”ではなく“投資”
今年のテーマ「Give to Gain」は、女性への投資が社会・経済に広い波及効果をもたらすという考え方を端的に表しています。ジェンダーに基づく暴力の被害者に対し、法的支援や心理社会的支援を30年以上続けてきた団体「Haguruka」なども、このテーマに沿う形で、支援の意義を訴えているとされます。
残る課題:地方ほど響く、暴力と経済格差
前進が語られる一方で、課題も残ります。提供情報では、ジェンダーに基づく暴力や経済的不平等が、特に農村部の女性に影響し続けていると指摘されています。
別の活動家キャサリン・アガバ氏は、制度や場が整ってきた今後は「女性自身ができると自信を持てることが必要だ」と話したとされ、法律・制度と、日常の安心や自己効力感の間にある距離を示唆しています。
数字の先にあるもの――参加が増えると、何が変わるのか
ルワンダの事例は、女性の代表性を高めることが「誰が意思決定するか」を変え、ひいては「何が優先されるか」を動かし得ることを示す材料になります。同時に、代表性の高さだけでは解決しにくい暴力や格差の問題が残ることも浮かび上がります。
- 政治参加の拡大が、法制度や政策の方向性に影響し得る
- 一方で、地域差や経済条件によって恩恵が偏る可能性がある
- 制度の整備と、当事者の安心・自信の醸成は別の努力が要る
国際女性デーの行進は、祝う日であると同時に、成果を確認し、次の論点を見つける日にもなっていました。
Reference(s):
Rwanda marks IWD by showcasing gains from women's leadership
cgtn.com








