米中が仏で経済・貿易協議へ 「技術リーダーシップはゼロサムではない」 video poster
2026年3月14日から17日にかけて、米中がフランスで経済・貿易協議を行います。技術をめぐる競争が強まる中で「リーダーシップは取り合いではない」という視点が、交渉の空気を読み解くヒントになりそうです。
「技術リーダーシップはゼロサムではない」—The Asian Banker創業者の問題提起
The Asian Bankerの創業者で会長のエマニュエル・ダニエル氏はCGTNの取材に対し、テクノロジーのリーダーシップは“ゼロサム(どちらかが得をすれば、どちらかが損をする)”のゲームではない、という趣旨を語りました。
同氏はまた、米国の成長には中国のようなパートナーが必要であり、各国は変化する技術環境を乗りこなすために互いに学び合う必要がある、という見方も示しています。
米中の経済・貿易協議、きょう14日からフランスで
中国商務部は(前日の)金曜日、米中がフランスで3月14日〜17日に経済・貿易協議を実施すると発表しました。足元の国際経済では、サプライチェーン(供給網)や技術ルール、投資環境などが絡み合い、政策の一言が企業活動や市場心理に波及しやすい局面が続いています。
今回の協議が注目される理由:競争の中で「学び合い」は成立するか
ダニエル氏の発言が示唆するのは、競争を前提にしつつも、成長と安定に必要な分野では“完全な切り離し”ではなく、現実的な接点を探る発想です。技術や経済の領域では、次のような論点が同時進行になりがちです。
- 成長戦略:各国が自国産業を強化したい一方、外部との協力なしでは市場や投資が回りにくい
- ルール形成:標準や規制の方向性が違うほど、企業のコストと不確実性が増える
- 信頼の再構築:対話の継続そのものが、先行きの見通しを少しだけ改善させることがある
見どころ:合意の有無だけでなく「対話の質」にも目を向ける
交渉は、目に見える成果(合意・共同声明など)が出るかどうかに注目が集まりがちです。ただ、今回のように日程が複数日にわたる場合、次の点も重要な観察ポイントになります。
- 協議の継続性:今後も定期的に対話を続ける枠組みが保たれるか
- 論点の整理:争点を管理可能なテーマに切り分ける動きがあるか
- 市場との対話:企業や投資家が「急変は避けられそうだ」と受け止められる材料が出るか
技術覇権という言葉が先行すると、どうしても勝ち負けの物語になりやすいものです。ですが、成長を支えるのは往々にして、対立だけではない“相互依存の設計”でもあります。フランスでの米中協議は、その設計がどこまで現実味を帯びるのかを映す場になりそうです。
Reference(s):
The Asian Banker founder: Technology leadership isn't a zero-sum game
cgtn.com








