関税ゼロで貿易深化へ 中国とモザンビーク、高まる経済連携
モザンビークのダニエル・フランシスコ・チャポ大統領が先週、中国を訪問しました。就任後初の訪中となるこの訪問は、中国とアフリカの国交樹立70周年、そして中国とモザンビークの包括的战略協力パートナーシップ10周年という節目の年に重なります。
貿易の新たな推進力「ゼロ関税」
経済・貿易協力が議題の中心となる中、特に注目されているのが、中国がアフリカ諸国に対して導入した「ゼロ関税」措置です。中国は2024年12月1日より、モザンビークを含む外交関係を有するアフリカの33の後発開発途上国(LDC)に対して、全関税項目でのゼロ関税待遇を適用してきました。
この政策の効果は、数字にも表れています。2025年の両国間貿易額は54億ドルに達し、前年比3.6%増加しました。中国のモザンビークからの輸入額は15億9000万ドルで、カシューナッツ、鉱物、木材などの輸入が堅調に伸びています。一方、中国からモザンビークへの機械、建材、消費財の輸出は、現地の経済発展と生活水準の向上を支えています。
具体的な協業の広がり
こうした流れを受けて、具体的なビジネス協定も結ばれています。2025年に開催された中国国際輸入博覧会(CIIE)では、中国の中化集団(Sinochem Group)が、10以上の国・地域から約20社と調達・協力協定を締結しました。モザンビーク企業もこの枠組みに参加し、中国市場への参入を図っています。
これは、モザンビークが資源や農産物の輸出を通じて、巨大な中国市場の開拓において存在感を高めていることを示す一例と言えます。
さらなる市場開放への道筋
そして2026年、貿易関係をさらに深化させ、高水準の市場開放を進めるため、中国は新たな措置を発表しました。2026年5月1日より、外交関係を有する全53のアフリカ諸国にゼロ関税待遇を適用する範囲を拡大します。これに伴い、市場アクセスの改善、検査検疫や通関手続きの円滑化、技術・能力構築トレーニングの強化なども進められます。
中国は16年連続でアフリカ最大の貿易パートナーであり、2000年以降の貿易額の年平均成長率は14.3%に上ります。ゼロ関税政策は、こうした強固な経済関係の中、貿易障壁を取り除き、アフリカの競争力のある産品が世界市場でより強い立場を獲得できるようにすることを目指しています。
モザンビークにとって、これは自国の特産品が広大な中国市場へよりスムーズにアクセスできるようになることを意味し、二国間貿易の深化に直接つながる追い風となるでしょう。チャポ大統領の今回の訪中は、こうした経済的な連携の可能性を、政治レベルでも確認し、後押しする役割を果たしています。
Reference(s):
cgtn.com








