中国とペルー共同制作ドキュメンタリー『万里の長城からマチュピチュへ』リマで初公開
中国とペルーが共同制作した新しい国際ドキュメンタリー『From the Great Wall to Machu Picchu(万里の長城からマチュピチュへ)』が、ペルーの首都リマで初公開されました。万里の長城とマチュピチュという二つの象徴的な遺産を通じて、両国の文化交流を描く作品として注目されています。
CGTNの新作がリマでプレミア上映
このドキュメンタリーは、CGTNが立ち上げた新作で、中国とペルーの共同制作です。作品はペルーの首都リマで、現地時間の金曜日にプレミア上映が行われました。
制作には、次の機関が参加しています。
- China Media Group(CMG)
- ペルー外務貿易観光省(Ministry of Foreign Trade and Tourism)
- ペルー国立ラジオ・テレビ(National Institute of Radio and Television of Peru:IRTP)
メディアと行政機関が協力して番組づくりを行うかたちは、国際ニュースや文化外交の現場でも広がりつつあるスタイルといえます。
万里の長城とマチュピチュがつなぐ文化交流
ドキュメンタリー『万里の長城からマチュピチュへ』は、中国とペルーそれぞれの代表的な文化遺産に焦点を当てています。具体的には、次の二つの場所が軸になっています。
- 中国を象徴する歴史的建造物である万里の長城
- 古代インカ文明の遺跡として知られるマチュピチュ
番組は、これらの文化遺産を詳しく映し出しながら、二つの国のあいだにある歴史や文化、そして人と人との交流を浮かび上がらせる構成になっています。観光地としての魅力だけでなく、それぞれの社会が大切にしてきた価値観や記憶にも目を向けている点が特徴だといえます。
「相互理解を深めたい」というメッセージ
上映会の式典でスピーチしたChina Media Group(CMG)の慎海雄(Shen Haixiong)総裁は、このドキュメンタリーが中国とペルーの人々の相互理解を深める一助になるとの考えを示しました。
文化や歴史を題材にした番組は、政治や経済のニュースとは異なる角度から他国社会を知る入口になります。映像を通じて日常の風景や人々の表情に触れることで、統計や数字だけでは見えにくいリアリティが伝わりやすくなるからです。
国際ニュースとして見る「文化ドキュメンタリー」の役割
今回のような国際共同制作のドキュメンタリーには、いくつかのポイントがあります。
- 互いの文化を尊重しながら紹介することで、ステレオタイプなイメージを和らげる
- 観光や教育など、文化以外の分野での交流の広がりにも関心を向けるきっかけになる
- ニュースだけでは伝わりにくい「長い時間軸」でのつながりを描くことができる
デジタルネイティブ世代にとって、国際ニュースはSNSのタイムラインで流れてくる「短い断片」になりがちです。そのなかで、一本のドキュメンタリーとしてじっくりと異文化に向き合う機会は、考え方や視野を少しずつ変えていくきっかけになるかもしれません。
視聴者に開かれた対話の場として
『万里の長城からマチュピチュへ』は、万里の長城とマチュピチュという世界的に知られた象徴を並べることで、「遠く離れた国どうしが何を共有しうるのか」という問いを投げかけています。
今後、どのような形で各国の視聴者に届けられていくのかは、国際ニュースとしてもフォローしていきたいポイントです。作品をめぐって、XやInstagramなどのSNS上でどのような感想や議論が交わされるのかも、文化交流の広がりを測る一つの指標となっていくでしょう。
国境を越えて制作された一本のドキュメンタリーが、日常の会話やオンラインコミュニティのなかでどんな「気づき」を生み出していくのか。そうした視点からも注目したい作品です。
Reference(s):
CGTN launches new documentary 'From the Great Wall to Machu Picchu'
cgtn.com








