北京はベジタリアン天国?中国グルメの菜食トレンドを現地ルポ video poster
北京はベジタリアンにとって旅しやすい街なのか──。実際に市内を歩いたRachelさんの体験をもとに、伝統的な素食からモダンな菜食レストランまで、2025年の北京のベジタリアン事情を日本語でわかりやすく紹介します。
北京は本当にベジタリアンに優しい?
「北京=肉料理が中心」というイメージを持つ人は少なくありませんが、Rachelさんが歩いたのは、その固定観念をいい意味で裏切る北京です。市内には、昔ながらの野菜中心の家庭料理から、最先端のプラントベース料理まで、肉を使わない選択肢が思った以上にそろっています。
ポイントは次の3つです。
- 伝統的な素食文化がベースにある
- 若い世代を中心にヘルシー志向が高まっている
- 観光客にも利用しやすいモダンな菜食店が増えている
こうした流れの中で、北京は「肉を食べなくても一日中楽しめる街」になりつつあります。
伝統の素食文化と庶民のベジ料理
北京のベジタリアンフレンドリーな側面は、必ずしも新しい現象ではありません。もともと中国各地には、宗教的背景や健康志向から発展した素食(精進料理)の文化があり、北京でもその流れをくむ料理が日常に溶け込んでいます。
Rachelさんがまず向かったのは、地元の人でにぎわう庶民的な食堂。そこには、次のような「実はベジタリアン向き」なメニューが並びます。
- 野菜だけで包んだ水餃子や蒸し餃子
- 豆腐と季節の野菜を組み合わせた家庭的なおかず
- 麺と野菜、香味油だけで仕上げたシンプルな麺料理
肉を使わずとも、調味料と火加減でしっかり「食べ応え」を出すのが北京の強みです。肉料理と同じテーブルに自然に並ぶので、ベジタリアンとそうでない人が一緒に食事を楽しみやすい点も特徴です。
急増するモダンな菜食レストラン
ここ数年、北京では若い世代やビジネスパーソン向けのモダンな菜食レストランも目立つようになっています。木目調の内装やカフェ風の空間で、プラントベース(植物由来)の料理を出す店は、ランチタイムになると多くの人で埋まります。
メニューには、伝統的な素食をアレンジしたプレートから、西洋風のサラダボウル、植物性たんぱく質を使ったハンバーガーや麺料理まで、バラエティ豊かな選択肢があります。Rachelさんが訪れた店でも、肉を使わずに満足度の高い料理が提供されており、「ベジ=物足りない」という印象はほとんど感じなかったといいます。
こうした店の多くは、写真付きメニューや簡単な英語表記を用意しているため、日本から訪れた人でも比較的注文しやすいのもポイントです。
Rachelが歩いた一日ベジタリアン北京
では実際に、どのくらい簡単に「一日中ベジタリアン」で過ごせるのでしょうか。Rachelさんの1日を追いかけてみます。
朝:やさしい豆乳と軽めの朝ごはん
朝は、街角の朝食スタンドへ。温かい豆乳と、野菜入りのお粥、肉を使わない小さなおかずを組み合わせれば、体に負担の少ないスタートになります。忙しいビジネスパーソンがさっと立ち寄る場所でも、肉なしの選択肢を見つけることができます。
昼:庶民的食堂で野菜たっぷり定食
昼は、会社員や学生でにぎわう食堂へ。野菜炒め、豆腐料理、ご飯、スープを組み合わせれば、バランスの取れたベジタリアン定食が完成します。メニュー表から、野菜や豆腐がメインの料理を選んでいけば、肉を避けながらもしっかりお腹を満たすことができます。
夜:クリエイティブなプラントベース料理
夜は、モダンな菜食レストランで少しゆっくりと。色鮮やかな前菜や、スパイスをきかせたプラントベースのメイン料理、フルーツを使ったデザートまで、コースのように楽しめる店もあります。
Rachelさんの1日は、朝から晩まで肉を食べなくても、むしろ「選択肢が多くて迷う」ほどだったといいます。北京では、事前に下調べをしておけば、ベジタリアンとして不自由なく過ごすことが十分可能です。
注文に役立つ簡単フレーズ
ベジタリアンとして北京を訪れるとき、メニュー選びとあわせて覚えておきたいのが、いくつかの中国語フレーズです。完璧でなくても、意図を伝えようとする姿勢があれば、店側もできる範囲で配慮してくれることが多いです。
- 我吃素(ウォー チースー):私は菜食です
- 不要肉(ブーヤオ ロウ):肉は入れないでください
- 可以多一点蔬菜吗(カーイードゥオ イーディエン シューツァイ マ):もっと野菜を多くしてもらえますか
メニューを指さしながら、これらのフレーズを組み合わせて伝えれば、より安心して食事を楽しめます。
これから北京を訪れる人へのヒント
2025年時点での北京は、肉を食べない人にとっても十分選択肢のある都市です。とはいえ、旅をスムーズにするために、次のような準備をしておくと安心です。
- 事前に菜食系レストランや素食店の場所をチェックしておく
- 野菜や豆腐が写ったメニュー写真をスマートフォンに保存しておく
- 一緒に旅をする人と、食のスタイルについて事前に共有しておく
こうした小さな工夫があれば、現地でのギャップやストレスを減らすことができます。
2025年の北京が映す食の多様性
Rachelさんの体験から浮かび上がるのは、「肉料理のイメージが強い北京でも、実は多様な食のスタイルが共存している」という姿です。伝統的な素食文化と、健康・環境への関心が高まる中で生まれた新しいプラントベース料理。その両方があるからこそ、北京はベジタリアンにとっても魅力的な都市になっています。
ベジタリアンかどうかにかかわらず、旅先で異なる食文化に触れることは、自分の価値観や生活スタイルを見直すきっかけにもなります。次に北京を訪れるときは、肉料理だけでなく、菜食の一皿にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








