HIIFFで広がる中国-ASEAN映画協力 Lucyが見た物語の力 video poster
ハイナン島国際映画祭(Hainan Island International Film Festival/HIIFF)の中国-ASEAN映画・テレビ協力フォーラムに参加したLucyは、アジア発の物語がどのように世界へ広がろうとしているのかを、業界の最前線で見つめました。本稿では、その動きを日本語で整理しながら解説します。
HIIFFとは?映画で世界とつながる場
ハイナン島国際映画祭(HIIFF)は、世界各地の映画人が集まり、国や地域をこえた作品と才能が紹介される国際映画祭です。単なる上映イベントではなく、映画を通じた文化交流を深める場として位置づけられています。
特に近年は、アジアの映画・ドラマ・オンラインコンテンツが世界から注目を集めており、中国とASEAN(東南アジア諸国連合)の連携は、その中心的なテーマのひとつになっています。
中国-ASEAN映画・テレビ協力フォーラムの焦点
Lucyが参加したフォーラムは、中国とASEANの映画・テレビ業界の協力をテーマにしたキーセッションです。ここでは、業界リーダーや映画制作者が集まり、次のような問いを共有しました。
- アジア発のストーリーテリングを、どう世界に届けるか
- 共同制作や配信を通じて、どのように技術やノウハウを生かせるか
- 文化の違いを尊重しながら、共通するテーマをどう描くか
フォーラムの目的は、理想論を語るだけではなく、実際に「次の一歩」をどう踏み出すかを探ることにあります。Lucyは、その議論の現場で、多くの映画人と直接つながりました。
協力が生み出す三つの変化
フォーラムでの対話を通じて見えてきた中国-ASEAN協力のポイントは、大きく三つに整理できます。
1. イノベーションを生む「出会い」
中国とASEANの映画・テレビ業界が連携することで、制作スタイルや撮影技術、配信プラットフォームの活用方法など、さまざまなノウハウが交わります。その出会いが、新しいジャンルや表現方法を生み出す土壌になっています。
異なるバックグラウンドを持つクリエイター同士が対話することで、「自分たちだけでは思いつかなかった企画」や「新しいコラボレーションの形」が見えてくる──Lucyは、こうした瞬間が生まれる場として、このフォーラムを位置づけていました。
2. アジア内部の結びつきを強める
映画やドラマは、単なるエンターテインメントではなく、人々の暮らしや価値観を映し出す「窓」でもあります。中国とASEANの制作陣が協力すれば、お互いの社会や文化に対する理解が自然と深まります。
政治や経済のニュースだけでは見えてこない、日常の風景や感情を共有できるのが映像コンテンツの強みです。Lucyが対話した映画人たちも、作品づくりを通じて、アジアのつながりをより豊かにしていきたいという思いを口にしていたといいます。
3. アジアの物語を世界へ届ける
ストリーミングサービスの拡大により、アジアの作品が世界の視聴者に届く機会は大きく広がりました。そのなかで、中国-ASEANの協力は、アジアの物語を「地域のコンテンツ」から「グローバルコンテンツ」へと押し上げる力になりつつあります。
ある作品が中国と複数のASEAN諸国の視聴者に受け入れられれば、その物語はそのまま世界市場にも展開しやすくなります。多様な言語や文化を前提に制作されたコンテンツは、国境を超えて共感を生みやすいからです。
Lucyが感じたフォーラムの現場感
フォーラムでLucyは、プロデューサーや監督、配信プラットフォーム関係者など、さまざまな立場の参加者と意見を交わしました。その対話から浮かび上がったのは、次のような現場の実感です。
- 協力の必要性はほぼ共有されており、より具体的な連携の形が求められていること
- 若い世代の視聴者を意識した作品づくりが、共通の課題になっていること
- 文化的な違いをどう描き、どう翻訳するかがクリエイティブな挑戦になっていること
LucyにとってHIIFFでの時間は、「アジアの物語が、自分たち自身の手で世界に届けられつつある」ことを具体的に感じる機会だったといえます。
これからの中国-ASEAN映画協力をどう見るか
2025年現在、国際ニュースや経済ニュースにおいても、中国とASEANの関係は重要なテーマとして語られています。その関係性は、映画やドラマといったカルチャーの分野でも、着実に可視化されつつあります。
ハイナン島国際映画祭(HIIFF)のフォーラムは、こうした流れを象徴する一つの場でした。作品づくりの裏側では、言語の壁や資金面の課題など、乗り越えるべきハードルも少なくありません。それでも、Lucyが見たのは、互いの違いを前提にしながら、共通する物語と感情を探そうとする姿勢です。
ニュースとしてこの動きを追う私たちにとっても、「どの国の作品か」だけでなく、「どのような協力の結果として生まれた作品か」に目を向けることで、映画やドラマの見え方は少し変わってきます。
読者への小さな提案:次に見るアジア作品の楽しみ方
最後に、newstomo.comの読者に向けて、HIIFFの話題をきっかけにした小さな提案です。
- 次にアジアの映画やドラマを見るとき、「どの国とどの国が関わっている作品なのか」を意識してみる
- エンドロールで制作会社や撮影地をチェックして、協力の広がりを想像してみる
- SNSで感想をシェアするとき、「中国-ASEAN協力」などの視点を一言添えてみる
こうした小さな視点の変化が、アジア発のストーリーテリングをめぐる議論を、私たち自身のものとして取り戻すきっかけになるかもしれません。
HIIFFでのLucyの経験は、中国とASEANの映画・テレビ協力が、単なる業界トピックではなく、私たちの視聴体験や世界の見え方にも静かに影響を与えつつあることを教えてくれます。
Reference(s):
cgtn.com








