タンザニアの中国系モデル、60歳でSNSスターに 文化をつなぐ国際ニュース video poster
タンザニア在住の中国ルーツのモデル、ワン・シューヤン(エリザベス・ムレンボ)さんが、60歳にしてメディアとSNSの世界で大きな注目を集めています。音楽プロデューサー、ファッションモデル、そしてミュージックビデオや映画の新星として活躍し、タンザニアと中国の人々のあいだに新しい対話を生み出している姿は、日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても興味深い動きです。
インスタグラムのフォロワーはおよそ120万人。個人の発信力が国境を越える時代に、60歳の女性が「文化の架け橋」として脚光を浴びていること自体が、一つのニュースと言えます。
60歳で「メディア・センセーション」に
ワンさんは、60歳という節目の年齢でタンザニアのメディアを席巻する存在となりました。現地では「メディア・センセーション」、つまり世間の話題をさらう存在として語られています。
その活動は多岐にわたります。
- 音楽プロデューサーとして作品づくりに関わる
- ファッションモデルとしてブランドやクリエイターとコラボレーションする
- ミュージックビデオや映画の世界で、新たなスターとして出演する
こうした複数の顔を持つことで、彼女は若い世代からも、同世代以上からも支持を集めています。年齢の固定観念を軽やかに飛び越える姿は、多様性を尊重する社会のあり方を映し出しているようにも見えます。
音楽・ファッション・映像で文化の橋渡し
ワンさんのミッションは、単に有名になることではなく、タンザニアの人々と中国の人々とのあいだにある文化的なギャップを埋め、結びつきを深めることだとされています。
そのために、彼女は自らの活動を「文化の橋渡し」として位置づけています。
- 音楽プロデューサーとして、タンザニアと中国それぞれの音楽シーンを意識しながら作品に携わる
- ファッションモデルとして、二つの文化の感性やスタイルを一つのビジュアルの中に並べて見せる
- 映像作品への出演を通じて、両国の人々が共感できる物語やイメージを発信する
タンザニアと中国の友情は、今年でおよそ60年を迎えています。ワンさんの存在は、その長い関係を「外交のニュース」から「生活者どうしのつながり」へと引き寄せて見せていると言えるかもしれません。
SNSがつなぐ、アフリカとアジア
インスタグラムで約120万人にフォローされているという事実は、ワンさんが単なるローカルな有名人を超えた存在になっていることを示しています。スマートフォン一つで、タンザニアの日常や文化、中国との交流の風景が世界中に届いているのです。
2025年の今、SNSは国際ニュースを補完する重要な情報源でもあります。ニュース記事やテレビでは見えにくい、人々の暮らしや感情が、個人のアカウントからダイレクトに伝わるようになりました。ワンさんの発信も、その一つです。
特に次のような点で、彼女の存在は示唆に富んでいます。
- アフリカ発の物語を、当事者の視点で世界に届けていること
- 中国とアフリカをめぐる議論を、生活者レベルの交流という形で具体的に見せていること
- 年齢やバックグラウンドが多様な人々が、SNSを通じてつながる可能性を体現していること
「60年の友情」をこれからの60年へ
タンザニアと中国の関係は、およそ60年にわたる友情として語られます。その節目のタイミングで、中国ルーツを持つタンザニア在住の女性が、音楽とファッションと映像を通じて両国の人々をつなごうとしている――この構図は象徴的です。
外交や経済協力といった大きな枠組みだけでなく、個人と個人の出会いや共感が積み重なってこそ、国と国の関係は長く続いていきます。ワンさんの活動は、その「人と人」のレベルでの信頼づくりの一例と見ることができます。
私たちが国際ニュースを日本語で追いかけるとき、国家間の対立や利害に目が行きがちです。しかし、その背後には必ず、具体的な顔と名前を持った人々の物語があります。60歳で新たなキャリアを切り開き、二つの文化をつなごうとするワン・シューヤンさんの歩みは、そんな物語の一つとして心に留めておきたいニュースです。
通勤時間やスキマ時間に流し読みするだけでも、「国と国」を動かすのは、最終的には「人と人」なのだという視点を思い出させてくれるはずです。
Reference(s):
cgtn.com








