上海・豫園ランタン祭り 2025年の幕開けを照らした光と物語
2025年初め、中国本土の上海にある豫園で開かれたランタン祭りが、新年と春節の幕開けを色鮮やかに照らしました。本記事では、その特徴と背景を振り返ります。
2025年の始まりを彩った豫園ランタン祭り
豫園のランタン祭りは、毎年恒例のイベントとして、新年と春節を祝うために開催されています。2025年は1月1日に始まり、2月12日まで続きました。上海の住民や同地を訪れた人々にとって、さまざまな楽しみを一度に味わえるワンストップのエンターテインメントの場となりました。
古典『山海経』と蛇年をモチーフに
2025年のランタン祭りは、古代中国の古典文学『山海経(Shan Hai Jing)』に着想を得た構成でした。会場では、干支である蛇の年を前面に押し出しつつ、動物、森林、山々といった自然を思わせるモチーフが取り入れられました。来場者は、物語の世界に入り込んだかのような幻想的な雰囲気の中で、新年のスタートを迎えたといえます。
にぎやかで調和のとれた暮らしを映し出す
このランタン祭りは、新年と春節を祝うだけでなく、「にぎやかで調和のとれた暮らし」のイメージを映し出すことも目指しています。光と色彩、自然や動物をかたどったランタンを組み合わせることで、日常の生活と祝祭の空気がやわらかく溶け合うような空間がつくり出されました。
にぎわいの中にも、どこか落ち着きのある温かな光が続く風景は、生活そのものが持つ力強さと、地域社会のつながりを象徴しているようにも見えます。
上海の人びとと来訪者が交わる場として
ランタン祭りは、上海の住民と、同地を訪れる人びとが交わる場でもあります。新年の灯りの下で、それぞれが思い思いに時間を過ごしながら、自分なりの一年の始まりを形づくっていきます。
「ワンストップのエンターテインメント」という狙いのもとで、祝祭の空気と都市の日常が同じ場所に折り重なることで、上海という都市の多層的な表情が浮かび上がってきます。
国際ニュースとして見る豫園ランタン祭り
日本からこのニュースを見ると、上海・豫園のランタン祭りは、アジアの大都市が伝統行事をどのように現代の都市空間に取り込んでいるかを考える手がかりになります。古典文学に着想を得た物語性と、都市のにぎわいを映す演出が組み合わさることで、暮らしと文化、観光がゆるやかにつながっている様子が感じられます。
毎年開かれるこの祭りが、今後どのようなテーマで新年と春節を彩っていくのか。中国やアジアの動きを追ううえで、こうした文化イベントにも目を向けてみると、自分のものの見方を少し広げてくれるヒントが得られるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








