中国・貴州省でミャオ族の芦笙祭り 3000年の音色が響く一日
中国南西部の貴州省従江県で、ミャオ族の人々が伝統衣装に身を包み、毎年恒例の芦笙祭りを祝いました。メロディー豊かな芦笙の音色に合わせて歌い踊る姿が広場を埋め、地域一帯が華やかな祝祭ムードに包まれました。
ミャオ族の年中行事・芦笙祭りとは
芦笙祭りは、ミャオ族の人々が一年に一度集まり、伝統文化を分かち合う重要な行事です。従江県には、この日を楽しみにしていたミャオ族の人々が集まり、色鮮やかな民族衣装をまとって行列をつくり、音楽と踊りで一日を過ごしました。
会場では、若者から年配の人までが輪になって踊り、周囲では見物客が写真や動画を撮影するなど、にぎやかな雰囲気に包まれたと伝えられています。
3000年の歴史を持つ伝統楽器・芦笙
祭りの主役となる芦笙は、中国で約3000年の歴史を持つとされる伝統的なリード楽器です。複数の管を束ねた独特の形をしており、柔らかくも力強い音色が特徴です。
ミャオ族の人々は、この芦笙の演奏に合わせて歌い踊り、自らの歴史や物語、自然への敬意を表現してきました。現代でも、芦笙の音が響くと、世代や地域を超えて人々が集まり、一体感が生まれます。
世代を超えて受け継がれるミャオ族の文化
ミャオ族は、芦笙を中心とした祭りや音楽、衣装などの伝統文化を大切に守り続けてきました。親や祖父母が子どもたちに楽器の扱い方や踊り方を教え、日常の中で少しずつ身につけさせていくことで、文化は世代から世代へと受け継がれています。
2025年の現在も、その姿勢は変わっていません。芦笙祭りの場は、単なるお祭りにとどまらず、次の世代にアイデンティティや誇りを伝える「学びの場」としての役割も果たしています。
日本の読者にとっての意味
中国の地方で開かれるこうした祭りは、ニュースとしては小さく見えるかもしれませんが、グローバル化が進む今だからこそ、私たちにいくつかの問いを投げかけます。
- 地域ごとの文化や行事を、どう次の世代に残していくのか
- デジタル時代に、音楽や祭りといった「体験」の価値をどう再発見するか
- 異なる文化の祝い方や楽しみ方から、何を学べるのか
貴州省従江県でのミャオ族の芦笙祭りは、3000年の歴史を持つ音色が今も響き続けていること、そしてその音色がこれからも受け継がれていくであろうことを静かに物語っています。日々のニュースの合間に、こうした地域の文化に目を向けることで、世界の多様さをあらためて感じるきっかけになるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








