二十四節気「小寒」とラーバー粥 中国の冬を味わう書道 video poster
今年1月4日、中国では二十四節気の一つ「小寒(しょうかん、Xiao Han)」を迎えました。気温がぐっと下がるこの時期、中国各地では体を温めるラーバー粥や、書道による季節表現が話題になります。
二十四節気の第23番目「小寒」
小寒は、中国の伝統的な太陰暦にもとづく二十四節気の第23番目にあたります。毎年1月4日になると小寒が始まるとされ、多くの地域で本格的な寒さが訪れます。
この時期の特徴として、次のような点が挙げられます。
- 日中の気温が下がり、冬の厳しさが増す
- 農作業は比較的落ち着き、家庭で過ごす時間が増える
- 人々が健康や一年の無事を願う行事が多く行われる
寒さを受けとめる食文化「ラーバー粥」
小寒の時期に欠かせない伝統のひとつが、ラーバー粥(Laba porridge)です。素朴ながら滋味深い一杯で、家族の健康や豊作を願う気持ちが込められています。
シンプルだが奥深い材料
ラーバー粥には、次のような食材が使われます。
- 米
- 赤豆
- ピーナツ
- ドライフルーツ
それぞれの食材が持つ甘みや香ばしさが、ゆっくり煮込むことで溶け合い、体の芯から温まる粥になります。寒さが厳しくなるタイミングで、あえて温かい一椀を囲むことは、家族や地域のつながりを確かめる時間でもあります。
書道で描く「小寒」の世界
もうひとつ印象的なのが、小寒という季節を中国の書道で表現する試みです。筆と墨だけで、冷たい空気の張りつめた感覚や、静かな冬の時間をあらわそうとするものです。
同じ「小寒」の二文字でも、書体によって受ける印象は大きく変わります。
- 力強く整った楷書では、冬の厳しさや規律ある美しさが際立つ
- 流れるような行書や草書では、風の流れや雪の舞う様子を連想させる
- 古風な篆書や隷書では、時間をさかのぼるような静けさが漂う
デジタル機器に囲まれた今、紙と墨に向き合う書道は、冬の日に心を落ち着かせる「スローな時間」としても受けとめられています。小さな紙片に「小寒」と書いて部屋に飾るだけでも、季節を丁寧に味わおうとする意識が生まれます。
小寒から学ぶ、季節との付き合い方
小寒は、ただ「寒くなる日」ではなく、食べ物や文字の文化を通じて季節と向き合う節目でもあります。ラーバー粥の温かさと、書道の静けさという二つの側面から、冬を前向きに受けとめるヒントが見えてきます。
慌ただしい日常のなかでも、例えば次のような小さな工夫で、小寒の精神を取り入れることができそうです。
- お気に入りの雑穀や豆を使って、自分なりの「冬の粥」を作ってみる
- ノートやメモ帳に、万年筆や筆ペンで「寒」「静」などの漢字を書いてみる
- 一年の始まりに、健康や仕事、人間関係について「こう過ごしたい」と一言書き残す
中国の伝統的な季節感に触れることは、日本で冬を過ごす私たちにとっても、日々を少しだけ丁寧に見直すきっかけになります。次の小寒が巡ってくるとき、どんな冬の時間を過ごしていたいか、今からゆっくり考えてみるのも良いかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








