上海春節ランタンショー、世界のヘビ文化を照らす光の祭典 video poster
干支で「ヘビ」の年の到来を祝うヘビをテーマにした春節(旧正月)のランタンショーが、中国・上海で開幕しました。中国の伝統文化と世界各地のヘビ伝説を組み合わせたユニークな試みとして、国際ニュースとしても注目されています。
上海で開幕した「ヘビ」ランタンショーとは
今回の春節ランタンショーは、従来のランタン祭りと一線を画しています。会場には世界中のヘビをモチーフにした100点以上のイメージが並び、中国の春節文化とグローバルなヘビ文化が一つの空間で交差します。
主役となるのは、色鮮やかなヘビのランタンたちです。中国の伝統的な意匠をベースにしながらも、形や色づかいには各地域の物語や伝説が反映され、「見慣れた春節の風景なのにどこか新しい」ビジュアル体験を生み出しています。
中国の春節とヘビの年
春節は、中国で最も重要な祝祭の一つであり、家族が集まり、新しい一年の幸運を祈る時期です。その年の干支をテーマにした飾りつけやイベントが各地で行われます。今回のランタンショーも、ヘビの年の到来を華やかに演出する催しの一つです。
ヘビは、変化や再生、知恵などを象徴する存在として語られてきました。中国では、十二支の一つとして親しまれており、慎重さや洞察力のイメージと結びつけられることもあります。ランタンショーは、こうしたイメージを視覚的に表現しつつ、より広い世界のヘビ文化へと視野を広げています。
古代文明のヘビ伝説がランタンに
この上海のランタンショーを特徴づけているのが、世界各地の古代文明に伝わるヘビの物語から着想を得ている点です。展示されるランタンには、守り神としてのヘビ、知恵を授ける存在としてのヘビ、生命力や再生を象徴するヘビなど、多様なイメージが込められています。
中国の春節イベントでありながら、あえてグローバルな視点からヘビというモチーフを捉え直すことで、「自国の文化を世界の文脈の中で再発見する」試みとも言えます。来場者は、単に干支のヘビを愛でるだけでなく、自分たちが暮らす世界の広がりやつながりも感じ取ることができます。
なぜ「グローバルな春節」が注目されるのか
今回のランタンショーは、中国の伝統文化を守りつつ、世界との交流を強めていく動きの一つとしても位置づけられます。上海のような国際都市では、春節のイベントもまた、多様なバックグラウンドを持つ人びとが共有できる「共通言語」としてアップデートされつつあります。
ヘビという、世界中で親しまれ、ときに畏れられてきた存在をテーマにすることで、文化や宗教、歴史の違いを越えた対話のきっかけが生まれます。ランタンショーは、光と色の演出を通じて、「異なる文化を持つ私たちが何を共有しているのか」を静かに問いかけているようにも見えます。
私たちがこのニュースから考えられること
日本からこのニュースを読む私たちにとっても、いくつかの示唆があります。
- 伝統行事を「守る」だけでなく、他地域の文化とつなげて「更新」していく視点
- 一つのモチーフ(今回はヘビ)を手がかりに、世界の物語や価値観を学ぶアプローチ
- 祝祭の場を、観光だけでなく対話や共感を育てる公共空間として捉え直す発想
春節のランタンショーという一つのイベントを通じて、中国の現在だけでなく、グローバルな文化交流のあり方を考えることができます。ヘビのランタンが照らし出しているのは、過去の神話や伝説だけでなく、「これからの世界をどうつないでいくのか」という、私たち共通の問いなのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








