春節前、山西省の村で回転ランタン作りが最盛期 video poster
春節が近づく中国北部の山西省ヘジン市にある李家堡村で、伝統的な回転ランタン作りが最盛期を迎えています。村では20人を超える職人が集まり、人の動きや自然の風でくるくる回るランタンを日々作り続けています。
春節を前ににぎわう李家堡村
中国の春節は、一年の中でも最も大きな祝祭の一つです。その準備が進む今、山西省ヘジン市の李家堡村では、回転ランタン作りに携わる20人以上の職人たちが忙しい日々を送っています。村全体が工房のようになり、それぞれの家や作業場で色とりどりのランタンが形になっていきます。
ろうそくと風で動く回転ランタン
ここで作られている回転ランタンは、電気ではなく手作りのろうそくの火で灯されます。火をともすと、周囲の人の動きや自然の風が内部の仕掛けを押し、ランタンの上部がゆっくりと回転します。動きに合わせて影や模様が揺れ、暗い冬の夜に柔らかな光の輪が広がります。
人の気配と自然の力があって初めて完成するこのランタンは、春節を祝う場だけでなく、作る過程そのものが地域の交流の場にもなっている様子がうかがえます。
10人が丸一日かける丁寧な工程
1セットの回転ランタンを完成させるには、10人の職人によるチーム作業で丸一日かかります。作業は細かく分担され、それぞれが自分の持ち場で黙々と手を動かします。
- 材料を切る
- 骨組みを束ねる
- 紙などを貼り合わせる
- 飾りとなる紙の切り絵を施す
- 全体を組み立てて仕上げる
効率だけを重視すれば機械化もできるかもしれませんが、この村では人の手による分業が続いています。時間をかけて一つ一つ仕上げることで、ランタンにはその日一日のリズムや、職人たちの呼吸が刻まれていきます。
デジタル時代に残る手作りの光
都市部では、LED照明や大型のイルミネーションが冬の風物詩になっています。その一方で、李家堡村の回転ランタンは、紙と木とろうそく、そして風という身近な素材だけで作られています。
大量生産の照明が当たり前になった今、こうした手作りの光は、ものづくりの意味や祭りの時間の過ごし方をあらためて考えさせます。人が動けば光も動く、静かに寄り添うような仕掛けは、華やかさとは別の温かさを伝えてくれます。
国際ニュースとして見えるもの
日本から見ると、中国の春節はニュースや映像で触れることが多い行事です。しかし、その背景には、李家堡村のような地域ごとの準備や手仕事の積み重ねがあります。このような国際ニュースを日本語で丁寧に追いかけることで、隣国で暮らす人々の生活感覚や、季節を迎える心の準備に静かに触れることができます。
画面越しに伝わる小さな村のランタン作りは、私たちの日常ともどこかでつながっています。忙しい年末の合間に、ゆっくりと回る光を想像しながら、新しい年をどう迎えたいかを考えてみるきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
Spinning lanterns bring out festive vibe for Chinese New Year
cgtn.com








