中国春節の味、江西省のアルカリちまき 黄金色に込めた家族繁栄の願い video poster
中国の春節シーズンが近づくとき、その土地ならではの「新年の味」が話題になります。中国東部の江西省で受け継がれてきたアルカリちまきは、黄金色とやわらかな食感で、家族の繁栄を願う象徴として親しまれています。
一方、中国北部では、端午の節句にもち米の団子を食べる習慣が広く知られています。同じ米の団子でも、祝う行事も込められた意味も異なります。
春節の味は地域ごとに違う
中国の春節(Chinese New Year)は、家族が集まり、新しい一年の幸運や健康、繁栄を願う最大の行事です。そのときに食卓に並ぶ料理は、地域や家庭によって大きく違います。江西省のアルカリちまきも、その地域性を色濃く映し出す一品です。
- 中国北部:端午の節句(Dragon Boat Festival)に、もち米の団子(glutinous rice dumplings)を食べる
- 中国東部・江西省:春節に、アルカリ性の米団子(alkaline rice dumplings)を作り、家族で味わう
江西省で受け継がれるアルカリちまき
江西省では、Chinese New Year の時期になると、家庭でアルカリちまきを作る習慣が今も続いているとされています。長く受け継がれてきた日常の手仕事が、地域の「新年の味」を支えています。
アルカリちまきは、英語で alkaline rice dumplings と呼ばれるように、生地をアルカリ性に仕上げた米の団子です。日本語で説明するなら、ちまきの一種と考えるとイメージしやすいでしょう。
黄金色とやわらかな食感
このアルカリちまきの特徴として、黄金色でやわらかい食感が挙げられています。見た目は金色に輝き、口に入れるとやさしくほどけるような印象だと語られています。
家族の繁栄を願う象徴
黄金色のアルカリちまきは、新しい一年における家族の繁栄を象徴するものとされています。金色は豊かさや実りを連想させ、やわらかな食感は、穏やかで満ち足りた暮らしのイメージと重なります。春節にこれを囲んで食べることは、「家族みんなで豊かになっていきたい」という願いを確かめる時間でもあるのでしょう。
北部の端午の米団子との対比
紹介文では、北部の人びとが Dragon Boat Festival(端午の節句)にもち米の団子を食べるのに対し、江西省では春節にアルカリちまきを作るという対比が示されていました。
同じ米の団子でも、祝う行事が違えば、食べるタイミングも、そこに込められる意味も変わります。端午の節句の団子が季節の節目を意識させる存在だとすれば、江西省のアルカリちまきは、一年の始まりと家族の未来を意識させる存在だといえます。
- 北部:端午の節句に、もち米の団子を味わう
- 江西省:春節に、黄金色のアルカリちまきを囲む
2025年の今、行事食から何を考えるか
2025年も終わりに近づき、次の春節や日本の正月の予定を考え始めている方も多いかもしれません。江西省のアルカリちまきのように、一見小さな一品にも、その土地ならではの歴史や価値観が折り重なっています。
日本でも、おせち料理や年越しそばなど、行事ごとに食べるものがあります。海外の行事食に目を向けることは、自分たちの足元にある食文化をあらためて見つめ直すきっかけにもなります。
もし中国の春節にあわせて旅や交流の機会があれば、江西省の人びとが大切にしてきたアルカリちまきを、どんな思いで囲んでいるのかを想像してみるのも良さそうです。食卓に並ぶ一皿一皿が、家族や地域の未来への願いを映し出しているのかもしれません。
Reference(s):
A Taste of Chinese New Year: Jiangxi's alkaline rice dumplings
cgtn.com








