中国北部の干支信仰「ヘビとウサギ」の幸運とヘビ年の願い video poster
中国北部の山西省・陝西省・甘粛省には、「ヘビがウサギに巻きつく姿は幸運と繁栄のしるし」という古くからの信仰があります。来たるヘビ年を前に、この不思議な組み合わせが現代を生きる私たちにどんなヒントをくれるのかを見ていきます。
中国北部に伝わる「ヘビとウサギ」の言い伝え
山西省、陝西省、甘粛省など中国北部の地域では、ヘビとウサギが一緒に描かれた縁起物が伝えられてきたとされます。特に、「ヘビがウサギの体にくるりと巻きついた姿」は、家や暮らしに富と平和をもたらす象徴として親しまれてきました。
この言い伝えを手がかりに、案内役の Leonie Zeumer さんとともに、その背景にある世界観や願いをたどる企画が行われています。ヘビ年の節目に、自分自身の願いごとを見つめ直すきっかけにもなりそうです。
なぜ「ヘビ」と「ウサギ」が幸運を呼ぶのか
ヘビとウサギは、性格もイメージも対照的な動物です。その組み合わせを、次のように読むことができます。
- ヘビ:静かに機会をうかがい、一気に動く存在。変化や知恵、再生の象徴として捉えられます。
- ウサギ:素早く跳びはねる、いのちの勢いを感じさせる存在。成長、豊かさ、家庭の温かさを連想させます。
ヘビがウサギに巻きつく姿は、この「変化の力」と「豊かないのち」がひとつにつながるイメージとも言えます。努力を重ねながらも、チャンスが来たときにはしなやかに飛び出していく——そんな生き方への願いが込められているようにも感じられます。
動と静、リスクと安全を調和させる
もうひとつの読み方として、「リスクと安全のバランス」があります。ヘビは一歩間違えば危険な存在ですが、その力をうまくコントロールすることで、ウサギの暮らしを守る守護者にもなり得ます。
仕事や投資、人間関係でも、大きく成長するには一定のリスクを取らざるを得ません。一方で、足元の生活や心の安全も大切です。ヘビとウサギのモチーフは、その両方を両立させたいという、素朴で切実な願いを映しているように見えます。
Leonie Zeumer と願う「ヘビ年のお願い」
今回の企画では、Leonie Zeumer さんが、この信仰にまつわる物語や人びとの声を紹介しながら、「あなたは次のヘビ年にどんな願いを託したいですか」と問いかけます。
ヘビがウサギに巻きつく縁起物を前に、たとえば次のような願いごとを思い浮かべてみるのもよさそうです。
- 仕事とお金:挑戦の機会を逃さず、収入やビジネスを安定させたい。
- 健康と心:忙しい日々の中でも、自分のペースと体調を大切にしたい。
- 人とのつながり:家族や友人、同僚との関係を丁寧に育てたい。
干支は占いとしてだけでなく、「今年はどんな一年にしたいか」を言葉にしてみるためのツールでもあります。ヘビとウサギの組み合わせは、「慎重さ」と「一歩踏み出す勇気」のどちらも手放さない一年をイメージさせてくれます。
日本から眺める、中国北部の干支ストーリー
日本でも干支はなじみ深い存在ですが、「ヘビがウサギに巻きつく」という具体的なモチーフは、なかなか見かけません。だからこそ、中国北部の言い伝えに触れることで、自分が当たり前だと思ってきた干支のイメージを、少し違う角度から眺め直すきっかけになります。
国や地域が違っても、「新しい年を良い一年にしたい」という願いは共通しています。山西省・陝西省・甘粛省に伝わるヘビとウサギの物語に耳を傾けながら、自分なりの「ヘビの願い」を静かに言葉にしてみる——そんな時間を、この年末に持ってみるのも良さそうです。
Reference(s):
cgtn.com








