春節聯歓晩会の新たな舞台、江南の街・無錫「惠山古鎮」を歩く
2025年の春節シーズン、十二支の巳年を迎えた今年の春節聯歓晩会は、世界中の視聴者に向けた華やかなステージに加え、開催地を広げたことでも注目を集めました。その一つが、江蘇省無錫市の惠山古鎮です。江南の風景が色濃く残るこの古い街並みから、中国の春節文化がどのように世界へ発信されようとしているのかを見ていきます。
世界をつなぐ春節聯歓晩会と無錫の参加
春節聯歓晩会は、春節(旧正月)を祝う代表的な特別番組として、毎年、多彩な歌やダンス、伝統芸能などのパフォーマンスで世界中の視聴者を魅了しています。2025年も、巳年の到来を前に「世界に春節の雰囲気を届ける」場として準備が進められました。
今年はその舞台が首都圏に限られず、江蘇省無錫市が開催地の一つに選ばれたことがニュースとなりました。無錫は、上海や蘇州と並ぶ江南エリアの都市で、その歴史と文化を象徴する場所として惠山古鎮が選ばれています。
惠山古鎮とは? 江南らしさが凝縮された古い街並み
惠山古鎮は、その名前が示す通り、歴史ある古鎮(こちん)として知られています。江南特有の穏やかな景観と、中国の伝統的な生活空間の雰囲気が残るスポットとして、近年注目を集めてきました。
江南の「絵はがき」のような風景
記事のキーワードとなっている「Jiangnan beauty(江南の美)」という表現が示すように、惠山古鎮は、江南地方の魅力をぎゅっと凝縮したような場所だとされています。
- 歴史を感じさせる古い街並み
- 山や水に寄り添う落ち着いた景観
- ゆったりとした時間が流れる生活のリズム
こうした要素が重なり、惠山古鎮は「古いけれど今の感性にも響く」江南の風景として、国内外の関心を集めています。
春節のステージと日常の風景が出会う場所
今回、春節聯歓晩会の開催地の一つとして惠山古鎮が選ばれたことは、華やかなテレビのステージと地域の日常が交差する試みでもあります。番組を通じて映し出されるのは、単なる観光名所としての風景ではなく、そこで暮らす人びとの生活の気配や、地域に受け継がれてきた文化の断片です。
中国国内だけでなく、海外からオンラインやテレビで春節聯歓晩会を見る視聴者にとっても、「無錫」という地名や「惠山古鎮」という場所の名前は、こうした映像体験を通じて記憶に刻まれていくことになります。
世界に向けて発信される「江南らしさ」
春節聯歓晩会は単なる娯楽番組にとどまらず、中国の多様な地域文化を紹介する場としての役割も担っています。2025年の企画で無錫・惠山古鎮が取り上げられたことは、江南地域の文化や景観を世界に向けて発信する動きの一環と見ることができます。
日本を含むアジア各地でも、春節シーズンのニュースや映像を通じて、こうした地域の名前や風景に触れる機会が増えています。日本語で国際ニュースを追いかける読者にとっても、無錫や惠山古鎮は「地図の中のどこか」ではなく、具体的なイメージをもった場所として意識されていくかもしれません。
2025年の春節が映し出したもの
巳年を迎えた2025年の春節聯歓晩会は、世界中の視聴者を意識しながら、多拠点開催というかたちで地域色を前面に出した点が特徴的でした。その中で無錫・惠山古鎮が果たした役割は、次のように整理できます。
- 江南地域の風景と文化を象徴する舞台としての役割
- 地域の日常と全国的なイベントをつなぐ「窓口」としての機能
- 国際的な視聴者に向けた、新しい中国イメージの提示
2025年12月のいま振り返ると、春節聯歓晩会を通じて、無錫や惠山古鎮といった地名が日本を含む多くの国と地域の視聴者の記憶に残ったことは、中国の地域文化がより立体的に伝わるきっかけになったといえそうです。
「行ってみたい場所」から「知っておきたい場所」へ
観光という文脈だけでなく、国際ニュースや文化の動きを理解するうえでも、無錫や惠山古鎮のような具体的な地名を知っておくことには意味があります。ニュースで映る風景に「ここはあの江南の古鎮かもしれない」とイメージを重ねられるかどうかで、受け取る情報の質は少し変わってきます。
春節聯歓晩会をきっかけに名前を知った場所から、中国やアジアの社会、経済、文化の動きに目を向けていく。そうした視点を持つことが、これからの国際ニュースとの付き合い方を少し豊かにしてくれるかもしれません。
Reference(s):
Discover Wuxi's enchanting Jiangnan beauty at Huishan Ancient Town
cgtn.com







