2025年は蛇年:神話に見る蛇の象徴と世界のストーリー video poster
2025年の今年は干支でいう蛇年です。世界中で数億人がこの一年を祝いながら、蛇という存在をいつもと少し違う目で見つめています。本記事では、国や宗教をこえて受け継がれてきた蛇の神話と象徴を、日本語で分かりやすく整理します。
2025年は蛇年:いま改めて知りたい蛇のイメージ
蛇は怖い、気味が悪いという印象を持つ人は少なくありません。一方で、多くの文化や宗教の中で、蛇は創造、知恵、不死、癒やしなど、重要な意味を担ってきました。2025年の蛇年は、そうした多面的な象徴に改めて光が当たる一年でもあります。
創世神話に現れる蛇
キリスト教:誘惑であり、知識でもある蛇
キリスト教の伝統で最もよく知られた蛇は、旧約聖書のアダムとエバの物語に登場します。蛇の姿をとったサタンに誘惑された二人は、善悪の知識の木の実を食べてしまいます。その結果、神は二人をエデンの園から追放し、蛇を呪います。
この物語の蛇は、しばしば悪の象徴として語られます。同時に、人を神の領域へと近づける知識の象徴として読むこともでき、蛇に対する評価は一面的ではありません。
中国神話:人類をつくった女媧
中国の神話では、蛇の体に女性の頭を持つ女媧(ニューワ)が、人類を創造したと語られます。伝承によれば、女媧は黄色い粘土で一人ひとり人間を形作りました。しかしやがて疲れてしまい、縄を泥に浸して振り回し、飛び散った泥のかたまりを人々に変えたとされます。
丁寧に手作業で作られた人々が貴族となり、泥のしぶきから生まれた人々が庶民になったというこの物語には、社会の階層や、人はどのように生まれたのかという問いへの素朴な答えが込められています。ここで蛇は、破壊ではなく創造の力を表しています。
永遠と循環のシンボルとしての蛇
多くの文化で、蛇は不死や永遠の象徴としても描かれてきました。自分の尾をかんで輪になった姿や、体をとぐろに巻いた渦巻きの形は、始まりと終わりのない循環を連想させます。
こうしたモチーフは、古代エジプト、ヒンドゥーの世界、北欧神話など、離れた地域の神話にも繰り返し登場します。生と死、破壊と再生が絶えずめぐる世界観を、蛇の姿に重ね合わせてきたと言えるでしょう。
医療のマークになった蛇
意外かもしれませんが、蛇は医学や医療とも深く結びついています。古代ギリシャの医神アスクレピオスは、一本の杖に一匹の蛇が巻きついた姿で表されます。この蛇の巻きついた杖は、現在も医療関連のロゴやマークによく使われています。
脱皮を繰り返して姿を新たにする蛇は、古くから回復や再生を連想させる存在でした。病からの回復や命をつなぐ医療の象徴として、蛇が選ばれてきた背景には、こうしたイメージがあります。
蛇をめぐるイメージをアップデートする
聖書の中の誘惑する蛇、中国神話で人間をつくる女媧、永遠の輪になった蛇、そして医療の象徴となった蛇。2025年の蛇年に改めて見渡すと、蛇は恐怖だけでなく、知恵、創造、再生といった多様な意味を託されてきた存在だと分かります。
これまで蛇が苦手だった人も、今年は神話やシンボルの物語を手がかりに、少し違った視点から蛇を眺めてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








