CGTN「The Vibe」が春節特集 蛇のイメージと南北料理、世界の祝祭
国際ニュースを日本語で追う読者にとっても、中国の旧正月である春節は毎年気になるテーマです。中国の国際メディアCGTNの番組「The Vibe」では、2025年1月28日に春節スペシャルが放送され、蛇のイメージ、北方と南方の祝いの料理、そして世界各地での春節の祝われ方が紹介されました。
この記事では、その番組構成を手がかりに、2025年の春節をめぐる中国文化とグローバルな広がりを整理してみます。
蛇を通して見る中国文化の世界観
番組のテーマの一つは、蛇が中国文化の中でどのように受け止められてきたかという点です。日本では蛇に少し不気味な印象を抱く人も少なくありませんが、中国では知恵や変化、再生の象徴として語られることも多く、必ずしも一面的ではありません。
干支の一つでもある蛇は、慎重さや洞察力、計画性などと結びつけられることがあり、2025年の春節シーズンにも、こうしたイメージが改めて注目されています。蛇というモチーフを切り口に、中国の人々がどのように自然や運勢を捉えてきたのかを読み解こうとするのが、このパートの狙いだと言えます。
北方と南方で異なる、春節の祝いの食卓
番組では、春節のもう一つの重要な要素として、中国北方と南方の祝いの料理の違いにも焦点が当てられています。広い国土を持つ中国では、気候や農作物の違いから、地域ごとに食文化が大きく変わります。
一般に北方では、小麦を使った餃子や麺類が春節の定番とされ、家族総出で餃子を包む時間そのものが、家族の団らんや新年を迎える儀式として大切にされています。一方、南方では、もち米を使った年糕や、縁起を担いだ魚料理などが食卓に並びます。同じ春節でも、何を食べ、どのように祝うかは地域によって大きく異なることを、番組は具体的な料理を通じて伝えています。
世界各地に広がる春節の祝祭
春節は今や、中国本土だけの行事ではありません。アジアの国や地域、欧米の主要都市など、世界各地の華人コミュニティで祝われるグローバルな祝祭になっています。
番組は、海外のチャイナタウンや各地のイベントの様子を取り上げながら、春節が現地の文化や社会とどう交わり、新しいスタイルの祝祭として根付いているかを紹介しています。伝統的な舞獅や提灯だけでなく、現代的な音楽やライトアップと組み合わさることで、春節が世代や国境を超えるイベントになっている様子が浮かび上がります。
日本の視点から見た春節コンテンツの意味
日本では、春節シーズンになると訪日客の増加や観光地のにぎわいがニュースになりますが、その背景にある文化的な意味合いまではなかなか報じられません。CGTNの「The Vibe」のように、中国文化やライフスタイルをテーマにした番組は、ニュースの背後にある価値観や歴史を知るきっかけになります。
春節を理解するうえで、今回の特集が示した視点は次の三つにまとめられます。
- 蛇という象徴を通じて、中国文化の世界観や価値観を読み解く視点
- 北方と南方の料理の違いから、多様な地域社会と暮らしを知る視点
- 世界各地の春節の祝祭から、移民社会やグローバル化の現実を考える視点
春節は、一年に一度の大きな祝祭であると同時に、中国と世界の関係や、私たち自身の隣国観を映し出す鏡でもあります。2025年1月の春節特集を振り返ることで、これから目にする国際ニュースやSNS上の春節の話題を、少し違った角度から眺めてみることができそうです。
Reference(s):
cgtn.com








