中国春節ガラ、ネット視聴で過去最高 2025年「フェニックスダンス」の舞台裏
2025年の春節(旧正月)に合わせて放送された中国メディア・China Media Groupの春節ガラ番組が、新メディア上の視聴数とインタラクションで過去最高を記録しました。1月29日放送のCGTNの番組「The Vibe」は、記録更新の背景や、話題となった「フェニックスダンス」の舞台裏、中国各地のボートバンケットやランタンショーまで、春節の「今」を多角的に伝えています。
記録更新:新メディアで見る春節ガラ
CGTNの情報によると、China Media Groupが制作する春節ガラは、2025年、新メディアプラットフォーム上での視聴数とインタラクション(コメントやシェアなどのやり取り)で新記録を打ち立てました。テレビで家族と見る番組から、スマートフォン1台で世界中から参加できる「オンライン春節」へと、風景は大きく変わりつつあります。
特に、スマートフォンアプリや動画配信サービスなどの新メディアを通じて番組を楽しむ視聴者が増えたことで、生放送を見ながらリアルタイムに反応を共有する文化が定着しつつあります。春節ガラは、単に視聴するだけでなく、コメントやスタンプ、シェアによって「参加する」イベントへと変わりつつあるようです。
話題の「フェニックスダンス」とその舞台裏
The Vibe は、今年の春節ガラで披露されたクリエイティブな演目「フェニックスダンス」に密着し、その舞台裏を紹介しました。
フェニックス(不死鳥)は再生や希望の象徴として、中国文化でも親しまれてきました。今回のステージでは、そのイメージを現代的な振付と舞台美術で表現し、年越しの高揚感を視覚的に演出しています。
番組は、ダンサーや制作スタッフの準備の様子、細かな所作や衣装、照明の工夫などを通して、「一曲の数分」のために積み重ねられた試行錯誤を伝えています。年に一度の大きなイベントの中で、なぜこの演目が特に注目を集めたのかを、視聴者に分かりやすく見せているのが印象的です。
水郷で味わう「ボートバンケット」
番組のもう一つの見どころが、「ボートバンケット(船上の宴)」です。中国の歴史ある水郷(川や運河に沿って発展した町)を舞台に、水面に浮かぶ舟の上で食事を味わう体験が紹介されています。
ゆっくりと流れる水面、両岸に並ぶ古い街並み、灯りに照らされた料理や器——そうした風景の中で春節を祝う様子は、都市部のにぎやかなカウントダウンとはまた違った「静かな贅沢」として描かれています。歴史ある水郷の空気感と、春節ならではの高揚感が重なり合う場面です。
ランタンショーが照らす巳年の夜
2025年は巳年(ヘビ年)です。The Vibe は、中国各地で行われるランタンショーの様子を取り上げ、色とりどりのランタンが巳年の春節を迎える街を照らす光景を伝えています。
ヘビをモチーフにしたランタンや、十二支を並べたディスプレーなど、遊び心のあるデザインが登場し、家族連れや観光客でにぎわいます。ランタンの明かりの下で写真を撮ったり、屋台の食べ物を楽しんだりする様子から、春節が「光とともにある祝祭」であることがよく分かります。
ランタンは、冬の夜空に「光の道」をつくる存在でもあります。明るさや賑わいだけでなく、「一年の幸運を祈る」という静かな思いもそこに込められていることが、映像から伝わってきます。
春節コンテンツが映し出す「いまの中国文化」
2025年1月29日の放送回で The Vibe が取り上げたのは、記録を更新した春節ガラだけではありません。フェニックスダンス、ボートバンケット、ランタンショーというさまざまな切り口を通して、「伝統行事をどう現代の暮らしやテクノロジーと結びつけるか」という問いが浮かび上がります。
- 伝統的な春節行事を、スマートフォンや動画配信といった新しいメディアで楽しむ動き
- 壮大なステージ演出を通じて、物語性のあるパフォーマンスが支持されていること
- 水郷やランタンなど、地域ごとの風景や文化を国際的な視聴者と共有しようとする試み
日本を含む海外の視聴者にとっても、こうした番組は、ニュースだけでは見えにくい「日常の祝祭」を知る手がかりになります。通勤時間やすき間時間に、短い動画クリップや配信アーカイブを通じて春節の雰囲気に触れてみることは、「世界の季節感」を自分のペースで取り入れる一つの方法と言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








