春節ガラが無錫に拡大 世界から届いた中国の新年メッセージ video poster
2025年の春節(旧正月)、中国の代表的なテレビ番組「春節ガラ(Spring Festival Gala)」は、江蘇省無錫市をサブ会場に加えました。無錫の南長街では、国際メディアのCGTNが世界各地から集まった人々に、中国の印象や春節の思い出、中国の新年に込める願いを聞きました。本稿では、この動きが示す中国の春節文化の広がりと、その意味を日本の読者向けに整理します。
江蘇省無錫市・南長街が春節ガラの新たな舞台に
今年(2025年)の春節ガラは、従来のメイン会場に加えて、東部の江蘇省無錫市をサブ会場として設定しました。舞台となったのは、市内でも歴史あるエリアとして知られる南長街(Nanchang Street)です。
サブ会場とは、番組全体の中で一部のパフォーマンスや中継を行う拠点のことで、視聴者に多様な風景や地域の雰囲気を伝える役割があります。無錫が選ばれたことで、地方都市の街並みや生活の空気感も、春節という「全国的なイベント」の一部として世界に発信されました。
南長街で聞く「中国の印象」と「春節の知識」
無錫・南長街での企画では、CGTNのスタッフが通りを訪れた人々にマイクを向け、中国についてどんな印象を持っているか、春節についてどれくらい知っているかをたずねました。そして最後に、中国の新年に寄せるメッセージや願いを語ってもらいました。
インタビューに応じたのは、中国各地からの来訪者だけでなく、さまざまな国や地域の人々も含まれています。一般的に、こうした場で交わされる声には、次のようなテーマが多く見られます。
- 家族や友人とのつながりを大切にしたいという思い
- 健康や仕事、学業がうまくいくことへの願い
- 国や地域を超えた平和と安定を望む気持ち
今回の企画のタイトルにもなっている「My Spring Festival Story(私の春節ストーリー)」という言葉どおり、一人ひとりが自分の経験や価値観を背景に、中国の新年と結びついた物語を語る場になったといえます。
春節と中国文化を世界と共有する狙い
春節ガラは、毎年多くの視聴者が見る大型番組です。そこで無錫のような地方都市をサブ会場に設定し、現場で人々の声を拾うことには、いくつかの狙いがあると考えられます。
- メイン都市だけでなく、地域の多様な姿を国内外に伝える
- 歌やダンスだけでなく、「生活者の声」を番組に取り込む
- 春節という文化を通じて、世界と共通の話題をつくる
国際ニュースの視点から見ると、こうした取り組みは、中国の文化や社会の日常を分かりやすく紹介しようとする試みの一つといえます。春節は、家族が集まり、新年の平穏と豊かさを祈る行事であり、その雰囲気は多くの国や地域の人々にとっても共感しやすいものです。
「私の春節ストーリー」は何を映し出すのか
道ゆく人に「中国の印象」や「春節の思い出」を聞くと、回答にはその人のバックグラウンドや価値観が自然と表れます。都市の暮らし、地方での経験、外国での留学、仕事や家族の状況など、ひとつひとつのストーリーは違っていても、共通する要素も見えてきます。
例えば、
- にぎやかな街並みやライトアップを通じて感じる「祝祭」の雰囲気
- 年長者を大切にし、家族で食卓を囲む時間への共感
- 言葉や文化が違っても、新年に「良い一年を」と願う気持ちは同じだという発見
こうした声をまとめて発信することで、中国の春節は単なる「中国の伝統行事」から、「世界の人々が自分の言葉で語るグローバルな行事」へと少しずつ姿を変えつつあります。
日本の読者への問いかけ:あなたなら何を願う?
日本でも、春節の時期になると、中国やアジアに関するニュースが増えます。観光地や都市部では、春節休暇を利用して訪れる人々の姿も日常の風景の一部になりつつあります。
もし、あなたが無錫・南長街でCGTNのマイクを向けられ、「あなたの春節ストーリーは?」と聞かれたとしたら、何を語るでしょうか。
- 中国やアジアとのつながりにまつわる経験
- 新しい一年にかなえたい、ささやかな願い
- 家族や友人と過ごした、記憶に残る年末年始の時間
国際ニュースを日本語で追うことは、遠くの出来事を知るだけでなく、「自分は何を大事にしているのか」を静かに見直すきっかけにもなります。2025年の春節ガラが無錫を舞台に集めた「世界からの新年メッセージ」は、その好例といえるでしょう。
中国の春節をめぐる物語は、今後もさまざまな形で広がっていきます。日本にいながら、そうした変化を丁寧に追い、自分なりの視点で受け止めていくことが、これからの国際社会を考える小さな一歩になるのではないでしょうか。
Reference(s):
My Spring Festival Story: Chinese New Year wishes from the world
cgtn.com








