立春から春節まで 中国文化を世界に伝えるCGTN「The Vibe」
中国の二十四節気のひとつ立春から、大足石刻を題材にした舞踊劇、上海の春節おやつ、モスクワの春節フェスティバルまで。CGTNの番組The Vibeの20250203回は、中国文化の今をコンパクトに切り取っています。本記事では、その内容を手がかりに、2025年の春節シーズンに広がる中国文化の姿を日本語で整理します。
立春というスタートライン:中国の暦で「春」が始まる日
番組の最初に紹介されたのは、伝統的な中国暦で一年の始まりを告げる節気・立春です。立春は二十四節気の最初にあたり、暦の上で春が始まるとされる日です。まだ空気は冷たい時期ですが、人びとは新しい季節への期待を込めて、日常の中に少しずつ春を迎える準備を進めます。
日本の節分とも近いタイミングで、季節の節目を意識するという点では、日本と中国の感覚が重なる部分もあります。番組は、こうした暦と暮らしの結びつきを、立春というキーワードから伝えようとしていました。
大足石刻の舞踊劇:400年の歴史と職人技をステージに
続いて取り上げられたのが、大足石刻をもとにした舞踊劇です。大足石刻は石に刻まれた仏像や物語で知られ、その造像には長い年月と職人たちの技が注がれてきました。番組で紹介された舞踊劇は、この大足石刻をモチーフに、およそ400年にわたる歴史と匠の技をダンスで描き出す試みです。
硬い石に刻まれた表情や物語を、ダンサーの身体表現や照明、音楽によって立体的に再構成することで、観客は過去の時間に入り込むような感覚を味わいます。伝統的な文化財の価値を、そのまま展示するだけでなく、舞台芸術として再解釈する姿勢が印象的です。
上海の春節スナック:にぎわう食のホットスポット
番組のカメラは、春節を前ににぎわう上海の人気スポットにも向かいました。そこには、伝統的な中華の食材やおやつが所狭しと並び、家族や友人との団らんに備えて買い物を楽しむ人びとの姿が紹介されました。
ナッツや甘いお菓子、揚げ物や干し果物など、家に招いた人と少しずつつまみながら語り合うことができるスナックは、春節シーズンの空気をつくる大事な脇役です。何を誰のために買うのかを考える時間そのものが、祝日を迎える心の準備になっていきます。
モスクワの春節フェスティバル:ロシアで広がる中国文化
番組の後半では、ロシアの首都モスクワで行われている春節のフェスティバルも取り上げられました。会場では、中国の伝統文化や春節をテーマにした催しが行われ、多くの人びとが訪れていました。
中国にゆかりのある人はもちろん、ロシアの人びとも会場を訪れ、装飾やステージイベントを通じて春節の雰囲気に触れている様子が伝えられています。中国文化が海外の日常のカレンダーの中にも溶け込みつつあることを示す象徴的な光景といえます。
- 中国文化に関心を持つ人びとが集まる場をつくる
- 食や芸能を通じて、言葉を超えた交流が生まれる
- 季節の行事が、都市の新たな観光資源にもなっていく
2025年の春節シーズンをどう見るか
2025年も終わりに近づく今、CGTNのThe Vibe 20250203回を振り返ると、今年の春節シーズンを考える三つの視点が浮かび上がります。
- 立春という暦の感覚を大切にしながら、季節の移ろいを味わう視点
- 大足石刻の舞踊劇のように、伝統を現代の表現につなぐ創造性
- 上海やモスクワのように、食とフェスティバルを通じて国境を超える交流
中国の春節や立春は、日本から見ると隣国の文化行事のように思われがちですが、季節をどう感じ、誰とどのように時間を過ごすかという問いは、私たち自身の暮らし方にも通じます。2025年の終わりに、こうした番組を手がかりに、自分にとっての季節の節目や祝日の過ごし方を少し見直してみるのも良さそうです。
Reference(s):
cgtn.com








