ハルビン冬季アジア大会から新中式ファッションまで:中国の今を映す4つのトレンド
2025年2月に放送されたCGTNの番組「The Vibe」は、ハルビンのアジア冬季競技大会から成都のロングストリート・フィースト、古典籍を守るマイクロドラマ、新中式ファッションまで、今の中国の空気を映す4つのトピックを取り上げました。
本記事では、その短い紹介文を手がかりに、2025年の中国で何が起きているのかを日本語で整理してみます。国際ニュースやカルチャーに関心のある読者が、通勤時間でもさっと全体像をつかめるようにまとめました。
この記事のポイント
- ハルビンで第9回アジア冬季競技大会が開幕し、街全体がパフォーマンスで盛り上がったことを紹介。
- 成都では春節シーズンに「ロングストリート・フィースト」が観光客の人気を集めたことを伝える。
- 古典籍保護をテーマにしたマイクロドラマが、若い視聴者の共感を得ている流れを解説。
- 「新中式」と呼ばれる新しい中国スタイルのファッションが、日常の装いを変えつつある背景を見る。
ハルビンの第9回アジア冬季競技大会と「都市パフォーマンス」
番組の紹介によると、第9回アジア冬季競技大会は、中国北東部の都市ハルビンで「今週金曜に開幕」と伝えられました。開催に合わせて、ハルビンの街は多彩で活気あるパフォーマンスを用意したとされています。
アジア冬季競技大会は、アジア各地の選手が集まる国際的な冬のスポーツ大会です。ハルビンは氷雪文化で知られる都市であり、
- 開会式や関連イベントでの音楽・ダンス・ライトショー
- 氷の彫刻やイルミネーションを生かした市内の演出
- 市民や観光客が参加できるスケートや雪遊びイベント
といった「街ぐるみの盛り上げ」が行われたと番組は伝えています。スポーツ大会をきっかけに、都市ブランドや観光をアピールする動きは、アジア各地でも広がっています。
成都「ロングストリート・フィースト」:春節の新しい楽しみ方
次に紹介されたのが、四川省の省都・成都で行われた「ロングストリート・フィースト」です。番組のキャッチコピーは「Eating for miles…(何キロも食べ歩く)」というもので、春節(旧正月)の期間中、観光客が長い通りに並ぶ料理を食べ歩く様子が描かれています。
この「ロングストリート・フィースト」は、
- 通り沿いにずらりと並ぶ屋台や店舗
- 火鍋、小吃(軽食)、スイーツなど成都ならではの味
- ランタンや飾り付けで彩られた春節らしい雰囲気
といった要素を組み合わせ、観光とグルメを一体化させたイベントとして注目を集めました。SNS映えする写真や動画が拡散し、都市のイメージアップにもつながっていると考えられます。
マイクロドラマで伝える「古典籍を守る」大切さ
番組の第三のトピックは、「古典籍を守ることの重要性に焦点を当てたマイクロドラマ」が若い視聴者の間で人気を呼んでいるというニュースです。
マイクロドラマとは、1話あたり数分程度の短い動画シリーズを指します。スマートフォンでの視聴を前提にしたこの形式は、
- 短時間で物語に入り込める
- SNSで共有・拡散しやすい
- 教育的なテーマも気軽に届けられる
といった特徴があり、中国の若い世代の間で広がっています。
今回取り上げられた作品は、歴史資料である古典籍や古い書物の保存・修復をテーマにし、その価値や魅力をドラマ仕立てで伝えるものです。堅い印象になりがちな文化財保護の話題を、恋愛や友情、小さな謎解きなどと組み合わせ、若い視聴者にも身近に感じられるよう工夫している点が特徴だとされています。
「新中式」ファッション:伝統とモダンのミックス
最後のトピックは、「New Chinese Style(新中式)」と呼ばれる新しいファッションの潮流です。番組は「古いものと新しいものをブレンドしながら、ファッションの風景を一変させている」と紹介しています。
新中式ファッションのポイントとしては、
- チャイナドレスや漢服など伝統衣装のディテールを現代風に再解釈
- 立ち襟、くるみボタン、刺繍模様などを日常着やビジネスカジュアルに取り入れる
- 落ち着いた色合いと自然素材で、ミニマルかつ上品な印象を演出
といった傾向が挙げられます。若い世代が伝統文化を日常のスタイルに組み込むことで、「自分たちなりの中国らしさ」を表現しようとしている様子がうかがえます。
日本でも、着物や和柄をさりげなく取り入れたファッションが注目されているように、東アジア各地で「ローカルな文化をどう現代化するか」が共通のテーマになりつつあります。
4つのトレンドがつなぐ「日常」と「文化」
今回、CGTN「The Vibe」が紹介した4つの話題は、一見バラバラに見えますが、いくつかの共通点があります。
- スポーツやグルメ、ドラマ、ファッションといった身近なテーマを通じて文化を伝えていること
- 若い世代や観光客が参加しやすい形で、都市や伝統文化の魅力を発信していること
- SNSや動画プラットフォームを前提にした「見せ方」が工夫されていること
国際ニュースというと政治や経済に目が向きがちですが、こうした日常に近いカルチャーの変化を見ることで、その国や地域の「今」がより立体的に見えてきます。
ハルビンのアジア冬季競技大会、成都のロングストリート・フィースト、古典籍を守るマイクロドラマ、新中式ファッション。この4つのトレンドは、2025年の中国社会が、伝統と現代性、ローカル性とグローバル性のあいだで、新しいバランスを探っていることを示していると言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








