世界を魅了する中国カルチャー 氷の芸術から映画、木彫、食の展示まで
世界を魅了する中国カルチャーの「今」
2025年、中国の文化やエンタメが世界各地で存在感を高めています。本記事では、CGTNのカルチャー番組「The Vibe」が取り上げた四つのトピックを手がかりに、中国カルチャーの広がりと多様性を見ていきます。
ハルビンの氷像:世界の彫刻家が集う冬のステージ
ハルビンでは、氷の彫刻家たちが世界中から集まり、アイスランタンショーで腕を競っています。会場には大小さまざまな氷像が並び、光に照らされた氷の芸術が街を彩ります。
氷という限られた時間しか存在しない素材を使うからこそ、作品には「今この瞬間」を切り取る力があります。海外から参加する彫刻家にとっても、中国の冬の文化に触れながら共同制作する貴重な場になっているといえるでしょう。
『Ne Zha 2』と中国映画:2025年興行収入で北米を上回る
映画の分野では、2025年の映画興行収入規模で中国の市場が北米を上回りました。その立役者となったのが、アニメーション映画『Ne Zha 2』です。
『Ne Zha 2』は、中国の神話をモチーフにしたストーリーでありながら、家族や成長、選択といった普遍的なテーマを描くことで、幅広い観客の共感を集めています。自国の物語を現代的な映像表現で刷新し、世界市場でも存在感を示す流れを象徴する作品といえるでしょう。
中国映画が世界の興行収入の中で重要な位置を占めるようになったことは、単に市場規模の問題だけでなく、「誰の物語が、どの言語で、どのように語られるのか」というカルチャーの主導権が多極化しつつあることも示しています。
Putian木彫:緻密な手仕事が刻む歴史
伝統工芸の分野では、Putian woodcarving(莆田木彫)が、その精緻な技で知られています。細部まで彫り込まれた装飾や人物表現は、木という素材に命が吹き込まれたかのような迫力を持ちます。
木彫は、建築の装飾や宗教的な場面、日常の道具など、生活のさまざまな場面に用いられてきました。Putianの木彫はそうした伝統を受け継ぎつつ、現代のデザインやニーズにも応えながら、新しい作品を生み出しています。
デジタル技術が進む一方で、時間と手間のかかる手仕事が見直されているのも興味深い点です。一刀一刀の積み重ねから生まれる作品は、「効率」だけでは測れない価値を静かに語りかけてきます。
中国とハンガリー:3,000年の食文化でつながる交流
ヨーロッパでは、ハンガリーの民族学博物館が、中国の食文化3,000年を紹介する新しい展覧会を開催しています。食材や調理法、器や道具などを通じて、中国の豊かな食の歴史がひとつのストーリーとして展示されているといいます。
食文化は、言語や政治的な違いを超えて、人と人をつなぐ力を持っています。今回の展覧会のように、海外の博物館が中国の食文化を体系的に紹介することは、互いの暮らしや価値観を理解するきっかけにもなります。
中国とハンガリーの関係を外交の話題だけでなく、日々の食卓にまで落とし込んで可視化する試みとしても注目できます。
なぜ今、中国カルチャーが気になるのか
氷像、映画、木彫、食文化という一見ばらばらなトピックには、共通点があります。
- いずれも、長く受け継がれてきた文化や物語を、現代の感性で「見せ直している」こと
- 国内だけで完結せず、世界の人々と共有される場を意識していること
- モノやサービスの輸出だけでなく、「価値観」や「美意識」の交流につながっていること
2025年の国際ニュースとして中国カルチャーを眺めるとき、単に「中国が人気」「市場が大きい」という表層だけでなく、文化を通じた対話の可能性にも目を向けることができそうです。
読者への問いかけ
最後に、この記事を読んでいる皆さんに問いかけです。
- あなたが最近触れた中国発のコンテンツや文化体験は何ですか。
- そこから、どんなイメージや疑問が生まれましたか。
- それを家族や友人、SNSのフォロワーと共有するとしたら、どんな一言を添えますか。
ハルビンの氷像や『Ne Zha 2』、Putian木彫、ハンガリーの展覧会──それぞれのトピックは、私たちが世界とどうつながるかを考える小さなきっかけになります。スキマ時間にニュースを読む私たちの日常からも、そうした対話を少しずつ広げていきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com







