中国コンテンツの世界進出:映画・ゲーム・音楽が広げる新しい景色
中国映画のフランス公開から、ハリウッドが注目する中国の風景、デジタルコンテンツの海外展開、日本で広がる二胡ブームまで、中国発コンテンツが2025年の世界で存在感を高めています。本記事では、CGTNの番組「The Vibe」が伝えたトピックを手がかりに、その広がりを整理します。
フランスで公開された映画『Creation of the Gods II: Demon Force』
2025年、中国映画の新作『Creation of the Gods II: Demon Force』がフランスの映画館で公開されました。CGTNの「The Vibe」は、この作品を世界市場を意識したシネマティックな大作として紹介しています。
作品名に「II」とあるようにシリーズ作の一つとみられますが、注目すべきなのは内容だけではなく、その公開の場です。映画文化の厚いフランスのスクリーンに中国発の大作が並ぶことは、中国映画の国際展開が新たな段階に入っていることを示していると言えます。
- 英語タイトルで海外の観客にも覚えやすい作品名
- 欧州市場での本格的な劇場公開というチャレンジ
- スケール感ある映像表現で国境を越えて伝わる作品づくり
こうした動きは、中国映画が単発の話題作にとどまらず、継続的に世界の商業映画市場で存在感を高めようとしている流れの一部と見ることができます。
「映画になる風景」としての中国
同じく「The Vibe」では、「中国のシネマティックな風景」を特集し、神秘的な山々から未来都市のような大都市まで、多様な景観がハリウッド作品にも影響を与えていると紹介しました。
中国各地の風景は、ロケ地として利用されるだけでなく、映画の美術や映像表現のインスピレーション源にもなっています。画面に映る風景そのものが、物語の世界観を形づくる重要な要素になっているのです。
- 手つかずの自然と高層ビル群が同居するコントラスト
- 歴史ある街並みと現代的なインフラの組み合わせ
- 広大な国土ゆえの多様な季節や気候
こうした特徴が、映画制作者にとって「一度は撮ってみたい」「イメージのヒントにしたい」と思わせる魅力になっています。風景そのものが物語を語る時代に、中国の景観はグローバルな映像文化の中で存在感を増しています。
ウェブ小説とオンラインゲームの「Going Global」
「The Vibe」の「Going Global」では、中国発のデジタルコンテンツが世界で急速に広がっている様子も取り上げられました。特に、ウェブ小説とオンラインゲームは、スマートフォン世代のライフスタイルにフィットしやすい分野です。
翻訳とプラットフォームで広がるウェブ小説
中国のウェブ小説は、オンライン上で更新されていく連載スタイルが特徴とされます。読者はスマートフォンやPCからすぐにアクセスでき、コメントや評価を通じて作品との距離を縮めることができます。
- オンライン完結型で、世界中から同じ作品にアクセスできる
- 翻訳や要約によって言語の壁を越えやすい
- 人気作は映像化やゲーム化につながる可能性がある
こうした仕組みによって、中国の物語世界が海外の読者にも届きやすくなり、アジア発ストーリーへの関心を押し広げています。
オンラインゲームはコミュニティごと国境を越える
オンラインゲームは、ゲーム内のチャットや協力プレーを通じて、国や地域を越えたコミュニティを生み出します。中国発のゲームタイトルも例外ではなく、日常的に海外のプレーヤーとつながる場となっています。
- ゲームを通じて自然に中国発デザインや物語に触れる
- アップデートやイベントをきっかけに長期的な関係性が生まれる
- プレーヤー同士の交流が新たな文化理解につながる可能性もある
デジタルコンテンツの世界では、「どの国から来た作品か」よりも「面白いかどうか」が重視される傾向が強くなっており、その中で中国のクリエイティブも着実に存在感を示しています。
日本で存在感を増す二胡
「The Vibe」は、日本で二胡の人気が高まっている動きも紹介しました。二胡は二本の弦を持つ中国の伝統的な弦楽器で、弓で弦をこすることで、柔らかく人の声に近いと言われる音色を生み出します。
近年、日本では世界的に活躍する二胡奏者の登場や、映像作品・動画配信を通じた演奏の拡散により、二胡の音を耳にする機会が増えています。クラシックやポップスとは少し違う響きが、新しい音楽体験として受け止められつつあります。
- 哀愁のある旋律が映画音楽やドラマ音楽とも相性がよい
- 少人数の編成でも映えるため、ライブハウスや小ホールの公演にもなじむ
- 中国文化への関心の高まりとともに、楽器そのものへの興味も広がっている
二胡ブームは、楽器だけでなく、その背後にある歴史や文化への関心も呼び起こす動きとして注目できます。
2025年の中国コンテンツをどう受け止めるか
2025年現在、映画、デジタルコンテンツ、音楽といった分野で中国発の作品が世界各地に届きつつあります。フランスで公開される映画、中国の風景にインスピレーションを受けるハリウッド、海外ファンを獲得するウェブ小説とゲーム、日本で広がる二胡ブーム――いずれも、中国コンテンツの世界進出を象徴する断面です。
- 欧米中心だった視聴体験に、アジア発の新しい選択肢が加わる
- アジア内の文化交流が、より日常レベルで行き来するようになる
- 言語や文化の違いを越えた共感ポイントを探るきっかけになる
日々の視聴やプレーの中で、「これはどこから来たコンテンツだろう」「なぜ自分はこの作品に惹かれるのだろう」と一度立ち止まってみると、世界の見え方が少し変わるかもしれません。中国コンテンツの広がりをきっかけに、自分自身の視点もアップデートしてみる――そんな2025年のコンテンツの楽しみ方があってもよさそうです。
Reference(s):
cgtn.com








